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タイのセブンイレブン、顔認識システムを国内全店舗に導入すると発表

タイのセブンイレブン、顔認識システムを国内全店舗に導入すると発表
Twitter / Fenril Drummond

タイのセブンイレブンが約1万1000もの店舗で、顔認識システムを導入すると発表した。

 

顔認識のみならず商品のおすすめまで

 

セブンイレブンの発表によると、今回タイの店舗で導入されることとなる顔認識システムは、米国に本社を構える企業Remark Holdingsにより開発されたものだという。

 

同社の顔認識システムにおいては、96%以上の正確性で顔認識を行うことが可能だとしている。

 

また導入予定のシステムには、訪れる客の顔を認識するのみならず、客の行動を分析する技術も備えているという。

 

これにより熱心にセブンイレブンを訪れる客の顔の認識や来店者数の分析、商品の質のモニター、さらには客におすすめ商品を提示したり、店内を歩く客の感情を測定したりするなど、様々なことが可能になるとのことだ。

 

 

一企業による導入としては非常に大規模なもの

 

一方、今回のタイにおけるセブンイレブンの顔認識システムの導入は、一企業によって行われるものとしては非常に規模が大きく珍しい。

 

タイでは6800万人以上を誇る人口のうち、1000万人もの人が毎日セブンイレブンを訪れており、同社の収益は年間で1兆5000億円ほどにも上るという。

 

また同国のセブンイレブンは請求書の支払いやチケットの購入などはもちろんのこと、携帯電話の充電から洗濯物の乾燥、さらには運転免許証の更新まで、生活に関わるありとあらゆるサービスを提供してきた。

 

そのようなタイでのセブンイレブンにおいて、様々な角度から顧客を分析することが可能な顔認識システムが導入されるということは、非常に大きな意味を持つものになると考えられる。

 

 

中国はじめとするアジア圏では近年急速に普及

 

一方、このような顔認識システムはアジア圏においては昨今急速に普及しつつある。

 

その最先端をいくのが中国だ。

 

近年中国では飲食店での支払いからATMでの現金引き出し、さらには消費者金融からローンを借りる際にも顔認識システムを利用。

 

同国で顔認識システムを提供する企業「Remark」はアリババやテンセント、バイドゥといった中国の一大企業にもデータの提供を行っており、近年一気に存在感を高めている。

 

また中国政府は2020年までに、4億台もの顔認識機能付き監視カメラを全土に設置したいと考えているという。

 

中国をはじめとするアジア各国に広まりつつある顔認証システムであるが、生活に関わるあらゆる場で自分の顔を認識されるのが空恐ろしく感じられるのは、気のせいだろうか。(了)

 

出典:Business Insider:7-Eleven is bringing facial-recognition technology pioneered in China to its 11,000 stores in Thailand(3/15)

出典:TODAYonline:Thai 7-Eleven stores to adopt facial-recognition technology (3/18)

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