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ノルウェーのスーパー、プラスチックを年間400トンも削減する目標掲げる

ノルウェーのスーパー、プラスチックを年間400トンも削減する目標掲げる
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現在、プラスチックの利用を制限する動きが世界中で起きているが、ノルウェーではあるスーパーマーケットがプラスチックを大量に削減する目標を掲げ、注目を集めている。

 

年間400トン、2年で800トンものプラスチックを削減

 

その店とは、ノルウェー国内に650店舗を展開するスーパーマーケットチェーン「Kiwi」。彼らは今回、年間400トンものプラスチックを削減する目標を掲げたという。

 

そもそも同社では昨年果物と野菜の包装のため、1000トンにも及ぶプラスチックが使用されていたそうだ。

 

しかし同社はこれを年間400トン、2年間で800トンも削減し、2020年末までに200トンの利用にまで引き下げると発表した。

 

 

プラスチックに対する意識の変化が背景に

 

Kiwiの取締役Jan Paul Bjørkøy氏と広報担当を務めるKristine Arvin氏の両氏がこの背景として挙げるのは、ノルウェー西南に位置する港町ベルゲンで、港に打ち上げられたクジラの胃から30ものビニール袋が発見された事件だ。

 

 

両氏はこの事件をきっかけに、人々のプラスチックに対する意識が変化したことを指摘。

 

そのような変化は顧客の反応からも窺えるとし、「環境保護主義者のみならず、全ての人がプラスチックに対して懸念を抱いている」としている。

 

継続して利用されるプラスチックは再生利用可能なものに

 

一方、現時点でKiwiは製品の保護のため、一定程度のプラスチックは不可欠であるとも付け加えている。

 

その一例として挙げられるのは、苺の包装に使用されているプラスチックだ。

 

Kiwiは今後苺の包装はプラスチックからボール紙へと変更される予定であるとする一方、現在在庫にある苺に関してはプラスチック包装となっている。

 

この在庫を全て販売した上で、苺の包装はプラスチックからボール紙へと変更されると同社は説明している。

 

 

他方でKiwiは2018年末までに、引き続き使用されるプラスチックに関しても、全て再生利用可能なものへと変更したいとしている。

 

ノルウェー国内で広がる削減の動き

 

一方、このようなプラスチック削減に向けた動きは、ノルウェー国内においてはKiwiだけに留まらない。

 

野菜や果物の販売業者としてノルウェー国内最大の企業「Bama」も、プラスチック利用へのアプローチを変化させるつもりであると発表。

 

同社の広報を担当するPia Gulbrandsen氏は、「今夏、我々は顧客に対し、2000万もの紙製トレイ入りの苺を供給する予定だ。これは250トンから300トンものプラスチック利用が削減されることを意味している」と語る。

 

世界中でプラスチック利用削減に向けた動きは少しずつ広がりつつあるが、その一方で日本国内で販売されている製品の多くはいまだ過剰なプラスチックによって包装されたままだ。このような動きが日本でも広がってくれることを望むばかりだ。(了)

 

出典:The Local Norway:Norway to reduce supermarket plastic packaging by 400 tonnes(4/19)

出典:FreshPlaza:Norwegian Coop to remove almost 400 tonnes of plastic from fresh produce shelves(5/1)

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