気候変動を証明するため、氷山にトランプ大統領の顔を彫刻する計画が進行中
かつて「地球温暖化は嘘っぱちだ」と公言していたトランプ大統領。そんな彼の顔を氷山に彫刻しようとする計画が持ち上がっている。
北極の氷山にトランプ大統領の顔を彫刻
この計画を立てているのは、フィンランドの環境保護団体である「Melting Ice協会」。
彼らは以前から地球温暖化対策に取り組んでおり、気候変動によって北極の氷が解けていくと警告してきたという。
しかしトランプ大統領は自国の経済に打撃を与えるとして、昨年6月にパリ協定からの脱退を表明。世界で2番目に多くの温室効果ガスを排出しているアメリカが、温暖化を食い止める世界的枠組みから外れる方向を打ち出すことになった。
そこで「Melting Ice協会」は、気候変動が現実であることを示すため、北極の氷山にトランプ大統領の顔を彫刻することを計画。現在、その資金を募っている。
彫刻は解けるか?それとも残るか?
彼らが作り上げようとしている彫刻の大きさは115フィート(約35m)もあり、完成すれば「Trumpmore(トランプモア)」と名付ける予定だという。
これはアメリカの4人の大統領の顔が彫刻された、サウスダコタ州にある「ラシュモア山」にちなんだものと考えられている。
また「Melting Ice協会」では現在、ネット上にサイトを開設。そこで支援者らに彫刻製作のための資金を募っているそうだ。
彼らは声明で次のように述べている。
「北極の氷山に刻まれたトランプ大統領の顔の彫刻が解けるのでしょうか?それとも数千年も残りつづけるでしょうか?このプロジェクトは、途方もない方法で、気候変動を証明することを狙っているのです」
「地球温暖化は現在、最も重要な問題、または話題の1つです。人々の中にはまだ、それが現実の問題なのか考え込んでいる方もいます。私たちは、皆のためにこれを作りたいのです。そうすれば氷がどのくらい解けずに続くのか、またはどのくらいで解けてしまうのか、見定めることができるのです」
なんともユニークな試みだが、巨大な顔を彫刻するには4週間もかかるとされ、大変な作業になることは間違いないだろう。(了)
出典元:Project Trumpmore:What are we trying to achieve?
出典元:METRO:Donald Trump’s face to be carved on an iceberg to create ‘Mount Trumpmore’ monument(5/2)