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「ハマス」が人質交換を延期と発表、イスラエルに「合意の順守」を求める

「ハマス」が人質交換を延期と発表、イスラエルに「合意の順守」を求める
X_Ariel Oseran

ガザ地区のパレスチナ武装組織「ハマス」は、人質の引き渡しを延期すると発表した。

 

問題解決との最新の情報も

 

「ハマス」側は11月25日、イスラエルが「合意条件を順守する」まで、人質の第2グループの引き渡しを延期すると発表したという。

 

理由の詳細についてはまだ不明だが、問題となっているのは、ガザ北部への支援物資の搬入量と、イスラエルの刑務所から釈放されるパレスチナ人の選定基準だとされている。

 

「ハマス」のスポークスマンである、オサマ・ハムダン氏は25日の記者会見で、「24日以来合計340台の支援物資を積んだトラックがガザ地区に入り、そのうち65台がガザ北部に到達したが、これはイスラエルが合意した量の半分にも満たなかった」と述べた。

 

このため人質にされた14人が解放される予定だったが、赤十字職員への引き渡し手続きは停止されたという。

 

イスラエル側も、この事実を確認しているが、一時休戦の合意には違反していないと主張している。

 

その後の最新の情報では、交渉を仲介したカタールとエジプト側が、延期された人質交換の問題は解決したと発表している。

 

「ハマス」側は、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人39人の釈放と引き換えに、イスラエル人13人と外国人7人の人質を解放すると約束したそうだ。

 

イスラエルの男の子が父親と再会

 

一方、「ハマス」に人質にされたイスラエル人の男の子が24日解放され、病院で父親と再会する様子も撮影された。

 

その男の子とは、オハド・マンダー君だ。彼は解放されたのち、イスラエルにあるシュナイダー小児医療センターに搬送され、そこで父親と再会を果たした。

 

 

マンダー君と共に、母親のケレンさん(54)と祖母のルースさん(78)も解放されたが、祖父のアブラハム・マンダーさん(78)はガザで人質になったままだという。

 

24日に解放された13人のイスラエル人の中には、2歳と4歳の姉妹とその母親や、5歳の女の子とその母親、そして年配の女性らが含まれていたそうだ。

 

解放された人質のほとんどは、健康状態も良好だったと言われている。

 

ガザ北部へ戻らないよう威嚇か?

 

またガザ地区では現時点で、イスラエル軍の空爆は行われず、戦闘も確認されていない。

 

しかし「アルジャジーラ」がXに投稿した動画には、イスラエル兵が発砲し、ガザ地区北部へ帰ろうとするパレスチナ人を威嚇する様子が映っていた。

 

 

イスラエル軍は一時休戦の前、パレスチナ人に対して、ガザ地区北部へ戻らないよう警告するビラを散布していたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Hamas set to release fresh group of hostages, reports say, as ceasefire continues(11/25)

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