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ガザ地区中部の病院で、医療従事者と600人の患者が行方不明

ガザ地区中部の病院で、医療従事者と600人の患者が行方不明
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1月8日の未明にも、イスラエル軍の空爆がガザ地区中部で行われた。南部のハンユニスでは、パレスチナの戦闘員とイスラエル軍との間で、激しい戦闘が続けられている。

 

銃を装備した無人機で住民を攻撃か?

 

ガザ地区中部にある町、ディル・エルバラのアル・バッサ地区では1月8日、民家がイスラエル軍の空爆を受けたという。

 

目撃した住民は、空爆後に少なくとも6台の救急車が、犠牲者を最寄りの「アル・アクサ病院」へ運んだと語っている。

 

また同じ目撃者によれば、4つの回転翼を持った無人機「クアッドコプター」が、ライフル銃を装備し、病院付近の人々を銃撃していたという。

 

さらにガザ地区南部のラファでも、「クウェート病院」から約700メートル離れた地点で、3人の民間人の乗った車がイスラエル軍の無人機による攻撃を受け、全員死亡したそうだ。

 

病院に避難命令が出される

 

世界保健機関(WHO)と国連(UN)が1月8日に発表したところによると、ガザ中部のディル・エルバラにある「アル・アクサ殉教者病院」では、医療スタッフの大半と、患者約600人が病院を去り、所在不明になっているという。

 

同病院ではイスラエル軍の激しい攻撃にさらされる中、少数のスタッフで多数の負傷者の治療を続けていたが、イスラエル軍から避難命令が出されたため、医療従事者の大半と患者約600人が病院から去らざるを得なくなったそうだ。

 

このため現在病院には5名の医師しか残っておらず、にもかかわらず数分おきに新しい患者が病院に到着しており、非常に混沌とした状態が続いているという。

 

 

またガザ地区のメディア局は、イスラエル軍の空爆により、新たに2人のジャーナリスト、アブドゥラ・バリス氏とムハンマド・アブ・ダヤール氏の死亡を確認したと明らかにした。

 

昨年の10月7日以来、ガザ地区で殺害されたジャーナリストの総数は112人になる。

 

ガザ地区の保健当局によれば、1月8日時点で、イスラエルの攻撃により、合計2万3084人のパレスチナ人が死亡、5万8926人が負傷したという。

 

「ヒズボラ」の幹部を殺害

 

一方、イスラエル軍は、レバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」の幹部を殺害したと明らかにした。

 

イスラエル軍の空爆で死亡したのは、「ヒズボラ」の精鋭部隊「ラドワン」の副隊長であるウィッサム・アル・タウィル氏だという。

 

タウィル氏と、もう一人の「ヒズボラ」の戦闘員は、レバノンの村で車に乗っているところ、イスラエル軍の空爆に遭い、死亡したそうだ。

 

タウィル氏は、南部での「ヒズボラ」の活動を管理する指導的な役割を担っていたとされている。

 

またアメリカのロサンゼルスでは1月7日、ゴールデングローブ賞の授賞式が行われたが、その際イギリス人の俳優で活動家のハリド・アブダラ氏は、白い腕章と鳩のピンをつけて会場に姿を現した。

 

 

アブダラ氏はガザ地区での停戦を呼びかけ、SNSの「X」においても「今日で3カ月、底知れぬ死と破壊が続いた。これを終わらせる必要がある。最初の一歩は、恒久的な停戦でなければならない。#今すぐ停戦を」と書き込んだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:Israel war on Gaza: Israel kills senior Hezbollah commander in air strike(1/8)

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