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イスラエル軍がガザ南部で攻撃を強化、ラファでは空爆で多数の子供が死亡

イスラエル軍がガザ南部で攻撃を強化、ラファでは空爆で多数の子供が死亡
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イスラエル軍はガザ地区の南部で攻撃を強めており、ラファでは多数の子供が死亡、中部の病院では停電となり、多くの患者が危険に晒されている。

 

病院が停電、赤ん坊たちが危険な状態

 

「アルジャジーラ」の特派員によれば1月12日、イスラエル軍は南部のラファにある交差点付近、避難民の集まっている家を標的に爆弾を投下し、多数の人々が死亡したという。

 

その殆どが子供で、動画にも遺体がラファにある「アブ・ユーセフ・アル・ナジャル病院」に到着する様子が映っていたそうだ。

 

 

しかもラファではイスラエル軍の砲撃も行われ、一般住宅の建物や農地、公共インフラが破壊され続けているという。

 

またガザ地区中部にある「アル・アクサ病院」では現在、発電機の燃料が完全になくなり、病院内は停電になっているそうだ。

 

病院内には重篤な状態の数百人の患者が入院しており、停電が続けば命を落とす可能性がある。特に現在、多くの赤ん坊が非常に危険な状況にあるという。

 

 

この病院には患者や負傷者も運ばれ、裏庭には避難している人々が生活しているが、以前からイスラエル軍は病院周辺への攻撃を繰り返し、付近の建物を破壊し続けている。

 

「民間人への影響を考慮せずに攻撃」

 

国連事務次長(人道問題担当)のマーティン・グリフィス氏は1月12日、国連の安全保障理事会で演説し、ガザ地区北部の状況などを説明した。

 

ガザ地区北部には先日、国連の職員が訪れることができたが、グリフィス氏によればその報告では、悲惨な現状が示されたという。

 

ガザ地区北部では、道路に死体が横たわっており、飢餓の兆候のある人々が、生き残るために手に入るものを探してトラックを止めようとしているそうだ。

 

またマーティン・グリフィス氏は安保理の演説の中で、ガザ地区でのイスラエル軍の作戦は「民間人への影響をほとんど考慮せずに行われている」と述べた。

 

グリフィス氏は「地上作戦が南下するにつれ、民間人に移転を命じた地域で、空爆が激化している」とし、「避難民となったパレスチナ人を保護する国連施設が、容赦ない攻撃にさらされている」と指摘した。

 

ICJでは独政府がイスラエルを擁護

 

一方、オランダのハーグにある国際司法裁判所(ICJ)では南アフリカが提訴した、イスラエルの「大量虐殺」に関する公聴会が開かれているが、ドイツ政府はイスラエルを擁護する姿勢を示した。

 

ドイツ政府は第3者の立場として、国際司法裁判所で議論されている、イスラエルがガザで大量虐殺行為を行っているという起訴内容を否認するつもりだと発表した。

 

イスラエルに駐在するドイツ大使のシュテフェン・ザイベルト氏も、SNSへの投稿で同様の主張をし、否認する理由として「根拠がない」と述べた。

 

これに対しイスラエル外務省当局者は、ドイツ政府に感謝の意を示し、「真の友人だ」と述べたという。

 

 

しかし1月13日には、世界の6大陸、120以上の都市で、イスラエル軍の攻撃停止を求める大規模なデモが行われる予定で、数百万人が参加すると見られている。

 

デモの主催者はこの日を「The Gaza Global Day of Action」とし、ロンドン、パリ、シドニー、東京、ワシントンを含む主要首都で抗議デモが行われる予定だと述べている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Al-Aqsa Hospital out of fuel, patients at risk(1/12)

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