ガザ地区南部にある2つの病院で食料が不足、イスラエル軍が包囲
イスラエル軍はガザ地区の各地で攻撃を続けており、南部では食糧不足が深刻化しつつあるようだ。
イスラエル軍の攻撃が各地で継続
ガザ地区中部にある町、Deir el-Balahでは1月30日、イスラエル軍が住宅を砲撃し、多くのパレスチナ人が殺害された。
パレスチナ赤新月社(PRCS)は、イスラエル軍に攻撃された住宅の残骸から、女性と子供を含む16人の遺体を回収し、病院に搬送したとSNSで報告している。
🚑The Palestine Red Crescent teams transported 16 martyrs, including women and children, due to the occupation’s targeting of a house in the city of Deir al-Balah, central #Gaza.
📷Filmed by: PRCS volunteer, Ahmed Wishah pic.twitter.com/pdfRhgVfsq
— PRCS (@PalestineRCS) January 30, 2024
またガザ地区中部の他の住宅でも、イスラエル軍による攻撃が行われ、少なくとも2人の少女が死亡したという。
1月31日には、ハンユニスとラファを結ぶ幹線道路で、民間人を乗せた車がイスラエル軍によって爆撃され、子供を含む数人が死亡している。
拘束されたパレスチナ人の映像が浮上
ガザ地区ではイスラエル兵が、南部のハンユニスから避難しているパレスチナ人の男性らを拘束しており、SNSには彼らが目隠しをされ、後ろ手に縛られている動画が浮上した。ただし下の動画が撮影された日時は、明らかになっていない。
イスラエル軍はハンユニスを攻撃するにあたり、避難しているパレスチナ人らにそのエリアから立ち去るよう命じており、拘束された男性らはその指示に従っていたという。
またイスラエル軍はハンユニスにある「アル・アマル病院」も襲撃し、避難している人々に銃を突き付けて、病院から退避するよう命令しているそうだ。
下はイスラエル軍から引き渡されたパレスチナ人の遺体を、南部のラファで集団埋葬している様子。遺体の一部は腐敗し、身元も分かっていないという。
A mass burial was held in Rafah in southern Gaza for dozens of Palestinians whose remains were returned to the besieged enclave by the IDF.
🔴 LIVE updates: https://t.co/Y2QYtDCYs9 pic.twitter.com/NYmSBn5SXV
— Al Jazeera English (@AJEnglish) January 31, 2024
南部の2つの病院で食料が不足
ガザ地区の保健当局によれば、南部のハンユニスにある「アル・アマル病院」と「ナセル病院」では、イスラエル軍の包囲が続き、すでに食料が尽きかけているという。
また南部のラファでも、町全体で食料が不足しており、SNSには子供たちが列をなし、鍋に食べ物を詰めるため、順番を待っている様子が投稿されている。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
そんな中、ガザ地区との境界にあるカレム・アブ・サレムの検問所では、イスラエル人らが抗議デモを行い、ガザ地区へ支援物資を運ぶトラックの通行を物理的に阻止しているという。
またイスラエルのイタマル・ベン・グヴィル国家安全保障大臣も1月31日、ガザ地区への支援を許可することはイスラエルの団結を損なうとして、ネタニヤフ首相に人道支援物資のガザ地区への搬入を止めるよう要請したそうだ。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Israeli troops storm Al-Amal Hospital(1/30)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Khan Younis hospitals out of food(1/31)