服を脱がされ、負傷したパレスチナ人の写真がネットで拡散
イスラエル兵によって拘束され、裸にされたパレスチナ人の写真が、ネットに浮上し、注目を集めている。
米国務省の副報道官に記者が質問
その写真が撮られた時期や場所は明らかになっていないが、そこにはイスラエル兵と、その前に裸にされて、負傷したパレスチナ人の男性が映っていた。
この写真を公開したイスラエル兵の名前は「Yosee Gamzoo」と特定されており、Nahal旅団に所属しているという。
Rimal Neighborhood, Gaza city |
Israeli soldier Yosee Gamzoo publish a picture showing him torturing a Palestinian civilian in West Gaza city.
I blurred the gunshot on his leg. He is handcuffed and undressed. pic.twitter.com/A4urfpU6Sf
— Younis Tirawi | يونس (@ytirawi) February 4, 2024
写真はネット上で注目を集め、その後女性ジャーナリストがアメリカ国務省の副報道官に対して、「これは入植者による暴力と等しく、イスラエル兵による暴力で、ジュネーブ条約違反ではないか」と尋ねた。
これに対して副報道官は「私はその映像を見ていませんが、しかし明らかに、これには深く憂慮しています。この状況に関する情報や知識を持っていませんが、(略)私たちが基本的人権や人道法に敬意を払う必要があると考えていることは、ずっと明らかにしてきました。これに従わない人は、責任を取る必要があります」と答えた。
しかしアメリカ政府は今まで、イスラエル軍がガザ侵攻を遂行する際に、戦争犯罪を犯したり、国際法に違反したりする証拠を見ていない、と繰り返し擁護してきた。
ガザ地区南部や中部で続く攻撃
ガザ地区では、イスラエル軍が南部のラファ西部にある住宅を砲撃し、少なくとも2人のパレスチナ人が死亡、多数が負傷したという。
下の動画はパレスチナ人ジャーナリストが撮影したもので、負傷した子供が瓦礫の下から救出され、ラファのクウェート病院で治療を受ける様子が映っている。
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またイスラエル軍は南部のハンユニスのアル・アマル地区にあるビルにも攻撃を加え、建物が炎に包まれた。
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ガザ地区中部のDeir el-Balahでも、イスラエル軍の砲弾が倉庫を直撃し、数人のパレスチナ人が負傷したという。死者については、いまのところ報告はない。
UNRWAへの支援を再開するよう要請
パレスチナ外務省はSNSの「X」において、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への援助を一時停止した国は、「直ちに」援助を再開しなければならないとし、次のように訴えた。
「各国がUNRWAへの援助を停止する決定に固執すれば、数百万人のパレスチナ難民にサービスを提供するUNRWAの能力に悲惨な影響を及ぼし、特にガザ地区で彼らの命を危険にさらすことになる」
実際にガザ地区での生活は悲惨を極め、UNRWAが投稿した動画でも、ガザ地区北部から逃れてきた男性が「寒さと雨のせいで、子供たちが苦しみ、病気になっている」と訴えている。(了)
“We stand all night. Our children are sick because of the cold and the rain”
The situation in shelters is unliveable. People in📍#Gaza have no safety, no options. Nowhere else to go.#HearTheirVoices pic.twitter.com/4eshxUkjmY
— UNRWA (@UNRWA) February 6, 2024
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Hamas responds ‘positively’ to truce proposal(2/6)