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ガザ北部で深刻な食料不足、6人に1人の子供が重度の栄養失調

ガザ北部で深刻な食料不足、6人に1人の子供が重度の栄養失調
X_Ashok Swain

ガザ地区の北部では食糧不足が深刻化し、多くの子供が栄養失調に陥っている。

 

生後2カ月の乳児が餓死

 

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によれば、ガザ地区北部へ最後に支援物資が届けられたのは1月23日で、以来深刻な食糧不足に陥っているという。

 

そして6人のうち1人の子供が重度の栄養失調になっており、2月23日にはガザ市のアル・シファ病院で、生後2カ月の乳児、マフムード・ファットゥー君が餓死で死亡したそうだ。

 

「アルジャジーラ」が検証した映像には、病院のベッドで息を切らし、やせ細った乳児が映っていたという。

 

またガザ地区北部の町、Beit Lahiyaでは農地で食べ物を探していた2人の姉妹が、イスラエル兵によって撃たれたそうだ。

 

この銃撃で、ハディール・アグライスさんは死亡し、遺体は牽引車で運ばれた。彼女の妹、イマン・アグライスさんは、なんとか生き残ったという。彼女たちは飢餓により、食べ物を得るために危険な地域へ行かざるを得なかったそうだ。

 

定期的に支援が入れば飢餓は避けられる

 

このような事態に対し、UNRWAのフィリップ・ラッザリーニ事務局長は、次のように訴えている。

 

「私たちは迫りくる飢餓に対して警告し、定期的に人道支援が届けられるよう訴えてきた。そして定期的に、食糧を積んだより多くのトラックがガザ地区北部へ入ることが許されれば、飢餓は回避できると述べてきた」

 

しかし結局、食料援助を送るという国連の呼びかけは(イスラエル側に)拒否されたという。

 

SNSには、ガザ地区南部のラファの国境付近で、エジプト側に数多くの支援トラックが待機している様子も投稿されている。

 

米歌手「数万人規模の殺害を実施せよ」

 

そんな中、アメリカ人歌手の「キッド・ロック」はポッド・キャストにおいて、イスラエルは「ハマス」に人質全員を解放するまで24時間の猶予を与えるべきで、さもなければ数万人規模の殺害を開始すべきだと述べ、人々の怒りを引き起こしたという。

 

また現在、エジプトやカタールなどの仲介で交渉が行われており、6週間の停戦と人質解放を条件にイスラエル側が合意したとされ、「ハマス」との交渉が続けられている。

 

ただイスラエルのネタニヤフ首相は、CBSニュースのインタビューにおいて、人質交渉の合意により、ラファへの軍事作戦は遅れるとしながらも、イスラエル軍はある時点でラファへ侵攻しなければならないだろうと強調したという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Netanyahu says Rafah assault ‘will happen’(2/25)

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