ステゴサウルスのほぼ完全な骨格、NYのオークションに出品予定
来週、草食恐竜の「ステゴサウルス」の骨格が、サザビーズのオークションに出品されることになった。
1億6100万年前に生息
そのステゴサウルスの化石は、2022年5月にアメリカ・コロラド州の町、ダイナソーの近くにある私有地で発見され、2023年10月に発掘が終了したという。
このステゴサウルスは1億6100万年前に生息していたとみられ、「エイペックス」という名前が付けられたそうだ。
そして7月17日、「エイペックス」の骨格が、ニューヨークで開催されるサザビーズのオークションにかけられることになった。
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— Sotheby’s (@Sothebys) July 11, 2024
戦闘の痕跡は見当たらない
「エイペックス」の高さは3.3m、鼻から尾までの長さは8.2mもあり、発掘された骨格はほぼ完全にそろっていたという。
草食恐竜の「ステゴサウルス」は尻尾の鋭い突起を振り回し、戦ったとみられているが、「エイペックス」には戦闘の痕跡は見当たらなかったそうだ。
ただ関節炎の痕跡が見られ、「エイペックス」が長生きしていたことが示唆された。実際にこの恐竜は、尾が体の下に丸まった状態で発見され、死ぬ時の一般的な姿勢をしていたという。
サザビーズは、この恐竜が400万ドル(約6億3000万円)から600万ドル(約9億5000万円)で落札されると見積もっているが、あくまでも推測にすぎない。
サザビーズの科学・大衆文化担当責任者であるカサンドラ・ハットン氏は、次のように語っている。
「これは非常に珍しい動物です。このレベルのステゴサウルスがオークションで売れたことはこれまで一度もないので、実際にいくらの価値があるのかは、これから明らかになるでしょう」(了)
出典元:ABC News:Stegosaurus remains up for auction show signs of arthritis(7/12)