イスラエル軍がガザ南部のハンユニスを攻撃、戦車による砲撃や空爆で70人が死亡
イスラエル軍は7月22日、再びガザ地区南部のハンユニスを大規模に攻撃し、数多くのパレスチナ人が殺害された。
3回目の避難命令、40万人に影響
イスラエル軍は22日、ハンユニス東部に暮らすパレスチナ人の住民に対し、再び避難命令を出したという。
その数分後、イスラエル軍の戦車が砲撃を開始。さらに激しい空爆も行われ、現時点で少なくとも70人のパレスチナ人が殺害され、200人以上が負傷したそうだ。
以前、イスラエル軍はハンユニスでの作戦を終了したとし、すでに多くの住民が自宅に戻っていたという。
そこへ今回、3回目の避難命令が出され、約40万人のパレスチナ人が再び移動を余儀なくされているそうだ。
The death toll in Israel’s attack on the eastern outskirts of Khan Younis has risen to 17, according to the Palestinian media.
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— Al Jazeera English (@AJEnglish) July 22, 2024
イスラエル議会でUNRWAをテロ指定
また国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長によれば、イスラエル軍は7月21日、ガザ市へ支援物資を届けるために向かっていたUNRWAの車列へも攻撃したという。
この攻撃では死傷者は出ていないが、当時支援物資の搬入はイスラエル側とも調整が行われていたため、国連事務総長のステファン・ドゥジャリック報道官は、「発砲事件の責任者は。責任を問われなければならない」と非難した。
一方、イスラエルの議会(クセネト)では、国連パレスチナ難民機関(UNRWA)を閉鎖し、「テロ組織」に指定する3つの法案が審議され、第1読会で可決したという。
最初の法案は、イスラエルの領土内での、UNRWAのサービスや活動を禁止するというもの。2つ目の法案は、国連職員に与えられている法的免責特権などを、UNRWA職員から剥奪する内容となっている。
3つ目の法案では、UNRWAを「テロ組織」に指定し、イスラエル側が関係を一切断つことを求めるもので、いずれも大差で可決したという。
ただしこの法案が可決されるためには、あと2回の読会で議論される必要があり、今後は外務防衛委員会でさらに審議されることになる。
なおイスラエル軍はヨルダン川西岸地区でも、人口削減の手段として攻撃を繰り返しており、過去90日間で130回も軍事作戦を展開。パレスチナ人の家屋、329棟を破壊したという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: 70 killed in Israeli assault on Khan Younis(7/22)