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イスラエル軍がヨルダンの首都・ベイルート郊外を攻撃、ゴラン高原への報復

イスラエル軍がヨルダンの首都・ベイルート郊外を攻撃、ゴラン高原への報復
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イスラエル軍は7月30日、ヨルダンの首都、ベイルートの郊外を攻撃したと明らかにした。

 

「ヒズボラ」の司令官を狙った攻撃

 

イスラエル軍は、シーア派武装組織「ヒズボラ」のMushin Shukr司令官をターゲットにした、「精密攻撃」を行ったと明らかにした。

 

Mushin Shukr司令官の生死は現時点では確認されていないが、「ヒズボラ」の情報筋の話では、彼はイスラエル軍の攻撃を生き延びたという。

 

7月27日には、イスラエルが占領するゴラン高原にロケット弾が撃ち込まれ、12人の子供と若者が死亡しているが、イスラエル軍は今回の攻撃をその報復だと明らかにした。

 

しかし「ヒズボラ」側は現在も、ゴラン高原への攻撃を否定している。

 

1人の女性が死亡、68人が負傷

 

レバノンの国営通信社(NNA)は、イスラエルがベイルート南部の郊外、ハレト・フレイクの町にある建物を爆撃し、民間人の女性1人が死亡したと伝えている。

 

また民間人68人が負傷し、そのうち5人が重傷を負い、残りは中程度または軽度のケガで、大半は病院で治療を受け、退院したという。

 

レバノンのNajib Mikati首相は、イスラエルによるベイルート南部への攻撃を「露骨な侵略」だとして非難。「国際法に明白に違反し、民間人を殺害した一連の作戦は、犯罪行為だ」と述べたそうだ。

 

ロシアとイランも非難

 

ロシアも、イスラエル軍によるレバノンへの攻撃を「国際法違反」だと非難。「ヒズボラ」を支援しているイランも、今回の攻撃を「悪質で危険」だと批判している。

 

ただイラン側は、「ヒズボラ」とイスラエルとのエスカレーションを望んではおらず、これまでも「ヒズボラ」側へ自制を促してきたという。

 

一方、イスラエル軍はガザ地区でも攻撃を続けており、30日には中部のヌセイラト難民キャンプが空爆され、12人のパレスチナ人が殺害された。

 

またガザ地区の民間防衛組織によれば、イスラエル軍が南部のハンユニスを9日間攻撃した結果、パレスチナ人255人が殺害されたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Hezbollah says commander survives Israel strike(7/30)

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