中国のホテルシェフ、期限切れ素材を料理し、下痢止め薬を入れて提供
中国·江蘇省のシェフが、実刑判決を受けた。これまで客に提供してきた多くの料理に期限切れの材料を使い、食べた客がお腹をこわさないように下痢止めの薬を混ぜていたことが理由だ。ジョークとして考えつくような事が「実際に起こった!」と海外メディアが伝えている。
少なくとも1612食を提供
江蘇省南通市崇川区の市場管理局は、先月30日、地元ホテルのレストランで働く2人のシェフが、有害な食べ物を提供した罪で罰金と懲役刑の判決を受けたと発表した。
彼らは、期限切れの古い食材を使った魚の浮き袋の煮込みや豚すじの煮込みに、ゲンタマイシン硫酸塩を混ぜて提供していた。ゲンタマイシン硫酸塩は、下痢の際に処方される抗生物質だ。警察の調べでは、2人はこうした料理を少なくとも1612食提供したことが分かっている。
魚の浮き袋の煮込みも、豚すじの煮込みも、地元の料理としてポピュラーなのだそう。どちらもタンパク質が豊富なため、バクテリアが繁殖しやすく、食中毒を起こしやすいらしい。2人のシェフはそれをよく知っていたため、特にこの2品に下痢止め薬を入れた、と海外メディアは報じている。
ホテルの従業員が告発
事件が発覚したきっかけは、ホテル(觀音山ガーデンホテル)の従業員による告発だった。警察が同ホテルのレストランを強制捜査したところ、厨房から101箱のゲンタマイシン硫酸塩が見つかった。
薬はホテルの雑用係であるZhangという男が購入したもので、彼はそれまでにもおおよそ100箱ずつ、処方箋なしで何度も購入を繰り返していた。抗生物質であるゲンタマイシンは、アレルギーや難聴になるなどの副作用があり、通常なら処方箋なしで購入できないことになっている。
現地メディアはこの事件について、「食物に関する悪事を隠すためにさらに悪事を重ねた、非常に愚かで意地汚い事件である」とコメントした。(了)
出典元:Odditycentral:Restaurant Chefs Lace Dishes with Antidiarrheal Drugs to Mitigate Effects of Expired Ingredients(8/1)
出典元:8world:为掩盖食材不新鲜 江苏厨师在菜肴里加止泻药(7/31)