イスラエル軍がヨルダン川西岸各地で、12人のパレスチナ人を殺害
イスラエル軍は8月6日、ヨルダン川西岸地区を襲撃し、数多くのパレスチナ人を殺害した。
各地で空爆などを行い、多数を拘束
パレスチナの保健当局によれば、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区の様々な場所を襲撃し、ジェニンで5人、トゥバス地区の町、アッカバで4人、ジェニン西部のカフル・クッド村で3人が殺害されたという。
トゥバス地区では、イスラエル軍が住宅を銃撃し、10代の若者3人が死亡したそうだ。
ジェニンにある難民キャンプでは、イスラエル軍が空爆を行い、建物を攻撃した後、4人の遺体が確認されたという。
またイスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区のヘブロンやベツレヘム、トゥバス、ラマラ、ジェニン、ナブルスなどを襲撃し、16人のパレスチナ人を拘束した。
拘束された人の中には、負傷者1人、数人の子供も含まれており、昨年の10月以降、拘束されたパレスチナ人は合計9970人になったと言われている。
さらにイスラエル軍はガザ地区中部のDeir el-Balahにある、2軒の家と避難民用キャンプも攻撃し、少なくとも3人のパレスチナ人が殺害され、10人以上が負傷したという。
「ハマス」の新指導者にシンワル氏
イランのテヘランで、イスマイル・ハニヤ氏が暗殺されたことを受け、ガザ地区トップのヤヒヤ・シンワル氏(62)が、「ハマス」の新指導者に任命された。
シンワル氏は2011年にイスラエルの刑務所から釈放され、「ハマス」の軍事力強化に努めてきたという。
また彼は昨年10月7日の「ハマス」によるイスラエル南部の越境攻撃を首謀し、現在もガザ地区にとどまっていると考えられている。
シンワル氏はイスラエルの攻撃対象リストのトップに挙げられているが、今後は交渉と停戦に関してはシンワル氏が最終決定を下すことになるそうだ。そのことが交渉プロセスを複雑化させ、長引かせる可能性があるとも考えられている。
ヨルダン全土に退避勧告
日本の外務省は8月6日夜、中東での緊張の高まりを理由に、日本国民に対し、イスラエルへの渡航中止を要請した。
これまでは不要不急の渡航中止を求める「レベル2」だったが、今回、レベル3の「渡航中止勧告」に引き上げたという。
外務省は8月5日には、フランスやイギリス、アメリカなどと同様に、レバノン全土に在住している日本人に国外退去(レベル4の退避勧告)を要請している。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: Hezbollah drones strike Israel as tensions rise(8/6)