ガザ地区南部から、6万人のパレスチナ人が強制的に避難:UNRWA
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、ガザ地区南部のハンユニスから、多くのパレスチナ人が避難を余儀なくされていると報告している。
推定で6万人から7万人が避難
UNRWAによれば、8月8日までにガザ地区南部のハンユニスから、西部の「安全地帯」に指定されたアル・マワシ地区に向けて、推定で6万人から7万人のパレスチナ人が避難を余儀なくされているという。
またガザ地区全体でも、イスラエル軍の命令により、数千の家族が強制的に避難させられているそうだ。
特に南部のハンユニスでは、再び避難命令が出され、自宅に戻っていた数千人のパレスチナ人が、避難を始めているという。
避難生活を続けているパレスチナ人のアハメド・アル・ファラさんは、ロイター通信に対し、次のように語っている。
「私たちには、どこへ行けばいいのか、わからない。海岸かアル・マワシ地区か?ここには安全な場所などない。イスラエル軍はあらゆる場所を攻撃し、すでにアル・マワシを攻撃し、多くの人が殺された。安全などない。安全は神と共にある」
Displacement continues for thousands of families across #Gaza. Yesterday, following evacuation orders in the Khan Younis area, an estimated 60,000 – 70,000 people have been forced to flee towards Mawasi.
People in Gaza are exhausted, and they have nowhere to go. #CeasefireNow pic.twitter.com/rCbL2eAf95
— UNRWA (@UNRWA) August 9, 2024
Yet another exodus. Apocalyptic scene as Palestinians in Khan Younis are displaced yet again. This is what genocide in #Gaza looks like. pic.twitter.com/hnEQBmabyj
— Husam Zomlot (@hzomlot) August 8, 2024
ガザ地区全体で35人が死亡
イスラエル軍は8月9日にも、ハンユニス東部の住宅を攻撃。パレスチナ人ジャーナリストのタミム・ムアマル氏を含む、少なくとも7人が死亡したという。
Video shows the moment an Israeli air strike destroys a house belonging to the al-Farra family in Gaza’s Khan Younis. pic.twitter.com/mzMVays85M
— Al Jazeera English (@AJEnglish) August 9, 2024
またイスラエル軍は、自ら「安全地帯」に指定したアル・マワシ地区へも攻撃。少なくとも6人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区中部の町、Deir el-Balahでも、イスラエル軍が避難民のいるテントを攻撃し、少なくとも4人のパレスチナ人が殺害された。
さらに中部のヌセイラト難民キャンプにある住宅にも、イスラエル軍による空爆が行われ、瓦礫の下から4人のパレスチナ人の遺体が回収され、負傷者が保護されたそうだ。
ガザ地区の医療関係者によれば、8月9日のイスラエルの攻撃で少なくとも35人が死亡、そのうち19人はハンユニスで殺害されたという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza updates: Israel kills Hamas official in Lebanon’s Sidon(8/9)