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ドイツ警察が、親パレスチナのデモ参加者に激しい暴力【動画】

ドイツ警察が、親パレスチナのデモ参加者に激しい暴力【動画】
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イスラエルを支持しているドイツでは、警察が反イスラエルのデモ参加者に対して、厳しい取り締まりをしている。

 

投げ飛ばし、背中を突き飛ばす

 

ドイツ政府は、ガザ地区で大量虐殺を繰り返すイスラエルを、ほぼ無条件に支持しているが、首都のベルリンなどでは、度々反イスラエルの抗議デモが起きているという。

 

その様子はSNSにも投稿されており、先日ベルリンで起きた抗議デモでは、警察官が参加者に激しい暴力をふるう様子が撮影された。

 

動画には警察官が、デモ参加者の女性の首をつかんで投げ飛ばしたり、いきなり後ろから背中を突き飛ばしたり、または男性の参加者を地面に押し付けては、殴り続けたりする様子が映っていた。それがこちら。

 

 

しかも興味深いことに、先日ドイツの他の都市で、ネオナチの大規模なデモが行われていたにも関わらず、そのデモ参加者は警察の厳しい取り締まりを受けていなかったそうだ。

 

取り締まりを行う特別な部署

 

ドイツ警察内では昨年10月に、「Besondere Aufbauorganisation」(BAO)と呼ばれる特別な部署が作られ、共産主義グループや親パレスチナグループを含む、左翼および外国勢力を監視しているという。

 

そしてこの部署は、活動家が使用するフレーズや言葉が違法と見なされる可能性があるかどうかについて、警察に指示を出しているそうだ。

 

例えば、ベルリンでは現在「川から海まで」というフレーズの使用は犯罪と見なされており、その言葉を使った場合、逮捕につながる可能性もあると言われている。

 

ドイツでは親パレスチナのデモが全面禁止されているが、ドイツ系のイスラエル人などもガザ地区での停戦を求めて参加しており、度々逮捕されているという。

 

米民主党大会の外でも抗議活動

 

アメリカでも親パレスチナのデモは続けられており、4日間に渡って行われた民主党全国大会の会場の外では、イスラエルへの武器支援を止めるよう訴える抗議デモが繰り広げられた。

 

しかし警察が厳しい取り締まりを行い、一部で激しい衝突も起きたと言われている。

 

 

また親パレスチナの団体は主催者側に対し、パレスチナ系アメリカ人の活動家が党大会のメインステージで、ガザ地区での悲惨な現状について語れるよう要求したが、却下されたという。

 

ガザ地区各地でイスラエル軍の攻撃が続く

 

ガザ地区では8月23日にも、各地でイスラエル軍による攻撃が続けられ、パレスチナの民間人に多くの犠牲者が出ている。

 

パレスチナの通信社「Wafa」によると、ガザ地区北部のジャバリア東部で、イスラエルの攻撃により3人が死亡し、同じく北部のベイト・ラヒヤ西部でも4人目が殺害されたという。

 

またガザ地区南部のハンユニス南東部でも、車がイスラエル軍により攻撃され、少なくとも4人が死亡。ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプの住宅への攻撃で、4人が死亡し、多数が負傷した。

 

医療関係者によれば、イスラエル軍は23日の朝から、ガザ中央部と南部で攻撃を行い、パレスチナ人18人を殺害し、住民にさらなる避難を命じたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Palestinian children hit hard by lack of aid(8/23)

参考:Al Jazeera:‘We Jews are just arrested; Palestinians are beaten’: Protesters in Germany(4/1)

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