イスラエル国内で大規模デモ、ガザ地区では26人のパレスチナ人が死亡
イスラエル国内では9月14日にも、再び大規模な反政府デモが行われた。
ネタニヤフ首相を批判
イスラエルでは先週、過去最大規模のデモが行われ、テルアビブでは50万人、各都市でも25万人が参加したという。
そして9月14日にも、再びイスラエル国内でデモが起き、数十万人が参加。彼らは政府を批判し、ガザ地区で人質になっている人々を取り戻すため、停戦協議に合意するよう訴えた。
デモ参加者は、ネタニヤフ首相を直接非難し、彼には合意を獲得する能力も意欲もないし、合意が得られないまま時間だけが過ぎていると訴えた。
İsrail’in Tel Aviv kentinde toplanan binlerce İsrailli, Gazze’de ateşkes anlaşmasını imzalamayan Başbakan Binyamin Netanyahu’yu ve hükümetini protesto etti. pic.twitter.com/pSraRuWIdT
— Takvim (@takvim) September 14, 2024
「人質を救うことは可能だった」
ガザ地区では、まだ「ハマス」により、100人近くの人質が残されているとみられている。
ネタニヤフ首相は、国内および国際的な圧力にさらされても、「すべての目標」が達成されるまで、戦争を遂行し続けると主張。軍事的圧力を強めることが、人質の解放につながると述べてきた。
しかし今月、ガザ地区で6人の人質の死亡が確認され、軍事的圧力では人質が救えないとし、多くの人々がデモに参加。政府に対し、「ハマス」との停戦協議に合意するよう求めてきた。
イスラエル軍の高官も、ガザ侵攻でほぼ1年が経つなか、救える人質はそれほど多くないだろう、との見方を示している。
今回のデモには、死亡が確認された6人の人質の1人、アレクサンダー・ロバノフさんの妻であるミハルさんが参加。
彼女は、テルアビブで大勢の群衆を前に、「なぜ政府は、彼を生きて取り戻すために、あらゆる手段を講じなかったのか」と疑問を呈し、「彼らを救うことは可能だった。停戦協議を通じて救出することは可能だった」と訴えた。
また他のデモ参加者も、「人質を家に連れて帰れ!」や「協定を締結せよ」「流血を終わらせろ」「彼らは、我々が地獄から救い出すと信じている」などと書かれたプラカードを掲げたという。
ガザ地区各地でイスラエル軍の攻撃
一方、ガザ地区ではイスラエル軍の激しい攻撃が続けられており、14日には26人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区北部のBeit Hanoon地区では、イスラエル軍の砲撃により、2人が死亡。ガザ市東部のTuffah地区でも、家屋に対するイスラエル軍の空爆で、子供4人と女性3人を含む11人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ市北部の学校にも、イスラエル軍による攻撃が行われ、避難していた子供2人と女性1人を含む5人のパレスチナ人が殺されたという。
ガザ市西部の学校付近でも、イスラエル軍の砲撃により5人が死亡。ガザ地区中部のマガジ難民キャンプでも攻撃が行われ、2人が死亡したそうだ。
ガザ地区南部のハンユニスでも、避難民が集まるテントが攻撃され、1人のパレスチナ人が殺害された。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: At least 26 killed by Israeli strikes in one day(9/14)