北アイルランドの港で乗客が4カ月も足止め、ようやくクルーズ船に出航許可
世界一周の旅を予定していたクルーズ船が4カ月も北アイルランドの港で足止めされ、やっと出航の許可が下りたという。
5月30日に出航予定だったが…
そのクルーズ船とは、アメリカの船会社「ヴィラ・ヴィ・レジデンス」が所有する「オデッセイ号」だ。
この船は3年間に及ぶ世界一周旅行のために、今年の5月30日には北アイルランドの都市、ベルファストの港から出航する予定だったという。
しかし船の耐航性の認定を取得する作業が遅れ、乗客たちは4カ月も足止めされたそうだ。
そして9月30日には書類手続きを終え、検査も完了。出航の許可が下りたため、10月1日には、やっと港を離れる予定となった。
Odyssey has officially passed MCA and Public Health!
We can’t wait to welcome our residents onboard! 🎉 pic.twitter.com/3sw6BeESKw
— Villa Vie Residences (@villaVieRes) September 28, 2024
1301日間かけて、7大陸を訪れる
この航海は1301日間も続き、7大陸すべてを訪れ、ブラジルのリオデジャネイロから、シンガポールまで425の港に立ち寄る予定となっている。
北アイルランドを出航した後、この船はフランスのブレスト、次にスペインのビルバオとビーゴ、ポルトガルのポルト、そしてアゾレス諸島、バミューダ諸島、そしてバハマに向かうことになるという。
船内にはレストランやプール、スパ、ビジネスセンター、医療施設が備わっているそうだ。
今年の5月には、主にアメリカからの乗客が、すでにベルファストに到着していたが、出航が延期になったため、彼らはホテルや民泊のAirbnbに留まり続けたという。
しかし乗客の中には、船会社の負担で、カナリア諸島で休暇を楽しんだ人や、ヨーロッパを探索した人もいたそうだ。
乗客たちは、出航が延期になったことをあまり気にしていなかったが、今回の出航の知らせを聞いて興奮しているという。(了)
出典元:The Guardian:‘Perpetual’ cruise to leave Belfast after passengers wait four months in port(9/30)