イスラエル軍がガザ北部の病院を攻撃、職員全員を処刑する計画か?
イスラエル軍はガザ地区北部を包囲し、再び病院を攻撃している。
患者や医療スタッフも負傷
ガザ地区の保健当局によれば、イスラエル軍は11月4日、ガザ地区北部の町、ベイト・ラヒヤにあるカマル・アドワン病院に対し、空爆及び砲撃を加えたという。
イスラエル軍は、病院のあらゆるエリアをターゲットにして砲撃を繰り返し、破壊し続けているそうだ。
患者や医療スタッフの多くも負傷しており、医療スタッフは各部門間を移動することができず、負傷した仲間を救えずにいるという。
保健当局は声明で、すでにイスラエル軍により「病院からの避難を拒否した職員全員を、処刑する決定が下されたようだ」との見方を示した。
ガザ地区全域で33人が死亡
またイスラエル軍は4日、無人機を使い、北部のガザ市にある学校に爆弾を投下。これにより2人のパレスチナ人が殺害され、数多くの人々が負傷したという。
これまでもイスラエル軍はパレスチナ人が避難している学校を容赦なく攻撃しており、今年の7月にはわずか10日間で、国連が運営している6つの学校を攻撃している。
ガザ地区北部のベイト・ラヒヤでも4日、イスラエル軍により2軒の家が襲撃され、7人が死亡。さらにガザ地区中部や南部への攻撃で、5人のパレスチナ人が殺害された。
さらにイスラエル軍は、ガザ地区中部のヌセイラトにある難民キャンプの北東部にも、戦車を進軍させたと言われている。
ガザ地区の保健当局によれば、11月4日には過去24時間で、33人のパレスチナ人が殺害され、156人が負傷したという。また昨年以来、イスラエル軍による攻撃で、少なくとも4万3374人が死亡、10万2261人が負傷したと発表した。
レバノンでも16人が死亡、90人が負傷
イスラエル軍は11月4日も、レバノンを空爆し続けており、レバノンの保健省によれば、1日で少なくとも16人が死亡し、90人が負傷したという。
またイスラエル軍はシリアの首都・ダマスカス近郊も空爆。シリアの国営「SANA通信」は、イスラエル軍が、ダマスカス南部の民間地域を標的に攻撃を行ったと報じている。
しかし現時点で人的被害は、報告されていない。今回攻撃された地域は、「ヒズボラ」の拠点とされ、過去にもイスラエル軍の標的になっていた。
イスラエルの裁判所は11月3日、ネタニヤフ首相の元報道官が、人質の解放交渉の妨げとなる機密文書を漏えいした疑いで、身柄を拘束されたと明らかにした。
ネタニヤフ首相は機密漏洩の関与を否定しているが、ベニー・ガンツ元国防相は、安全保障に関する機密情報が、首相の「政治的生き残り」に利用された場合、それは刑事犯罪であるだけでなく、「国家に対する犯罪」になると非難している。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel accused of ‘forced starvation’ during deadly north Gaza siege(11/4)
出典元:The Guardian:Middle East crisis live: Leaks from Netanyahu’s office may have compromised peace deal, Israeli court finds(11/4)