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「ガザ地区の子供たちは、想像を絶する苦しみに直面」ユニセフが発表

「ガザ地区の子供たちは、想像を絶する苦しみに直面」ユニセフが発表
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国連児童基金(ユニセフ)は12月20日、声明を発表し、ガザ地区での子供たちの悲惨な状況について明らかにした。

 

栄養ニーズを満たせずにいる

 

ユニセフの職員、ロザリア・ボーレン氏は声明で、ガザ地区の子供たちが「完全なる欠乏状態に陥り、想像を絶する苦しみに直面している」とし、次のように述べた。

 

「ガザ地区の子供たちは、寒さに震え、病気になり、トラウマを抱えています。ガザの女性と子供の96パーセント以上が、基本的な栄養ニーズを満たすことができずにいます。(略)14カ月以上にわたり、子供たちはこの悪夢の真っ只中に置かれており、伝えられるところによれば、1万4500人以上の子供が死亡し、さらに数千人が負傷しました。ガザ地区に冬が到来しました。子供たちは、寒さの中、濡れていて裸足です。まだ夏服を着ている人も多くいます。調理用ガスがなくなったため、多くの人が瓦礫の中から燃やすプラスチックの破片を探しています」

 

またボーレン氏によれば、イスラエル軍のガザ侵攻前は1日に500台のトラックが支援物資を運んでいたが、今年の11月には1日平均65台のトラックしか入っていないという。

 

イスラエル軍が支援物資の搬入を妨害しているため、ガザ地区では深刻な食糧不足に陥り、多くの人々が食べ物を求めて殺到しており、先日は子供が押しつぶされて死亡している。

 

このような状況について、ローマ教皇フランシスコも新しく出版した本の中で、次のように述べた。

 

「この飢餓は、彼らの領土に食料や援助をもたらすことが難しい状況に直面する中で、パレスチナの兄弟姉妹たちを襲った。ある専門家たちによれば、ガザで起きていることは、ジェノサイドの特徴を持っているという。それが法学者と国際組織が表現する専門的な定義にあてはまるかどうかを、注意深く調査する必要があるだろう」

 

19日から20日かけて77人が死亡

 

ガザ地区の保健当局は20日の朝、19日から20日かけてイスラエル軍の攻撃により、少なくとも77人のパレスチナ人が死亡、174人が負傷したと報告した。

 

またその後も攻撃は続けられ、20日にはガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプで、少なくとも8人のパレスチナ人が殺され、ガザ地区北部のジャバリアでも、少なくとも10人が殺害されたという。

 

同じくガザ地区北東部のベイト・ハヌーンでも、住宅がイスラエル軍によって攻撃され、2人が死亡。この日、ガザ地区全体では、少なくとも25人の命が奪われたそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli air raids on homes in Gaza refugee camps kill multiple people(12/20)

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