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イスラエル軍がガザ地区を30回も空爆、多数のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍がガザ地区を30回も空爆、多数のパレスチナ人が死亡
Instagram/hamza_z_q

イスラエル軍は1月4日も、ガザ地区各地へ空爆を行い、数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

少なくとも41人が死亡

 

イスラエル軍は4日、北部のガザ市東部・シュジャヤ地区にある住宅を空爆し、少なくとも11人のパレスチナ人が死亡、数十人が負傷した。

 

ガザ地区北部の町、ジャバリアにある学校「Halimah al-Saadiyah School」付近にも、イスラエル軍のドローンが爆弾を投下し、1人が死亡、数人が負傷したという。

 

またガザ市北西部でも、イスラエル軍の空爆により1人が死亡。ガザ市西部のアル・サハバ通りにある住宅への攻撃で、夫婦と息子が死亡したそうだ。

 

同じくガザ市のシェイク・ラドワン地区とアブ・イスカンダル地区にある2軒の家が、イスラエル軍の戦闘機によって空爆され、複数の人が負傷した。

 

ガザ地区中部のDeir el-Balahでも、イスラエル軍が車両を攻撃し、3人のパレスチナ人が死亡。またガザ地区を南部に貫く主要道路、Salah al-Din通りでも、車両が攻撃され、人道支援活動に携わっていたパレスチナ人の警備員6人が殺害された。

 

ガザ地区の民間防衛団体によれば、イスラエル軍は4日、30回以上の攻撃を行ったという。また医療関係者の話では、4日にはイスラエルの空爆で、少なくとも41人が死亡し、そのうち27人がガザ北部で死亡したそうだ。

 

 

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トランプ氏が大統領に就任したら…

 

トランプ氏は1月20日に大統領に就任する予定だが、そうなるとガザ地区などはどうなるのだろうか?

 

トランプ氏は以前、ネタニヤフ首相に対し、自分が大統領に就任するまでには、ガザ侵攻を終わらせるよう求めてきた。しかしAP通信の元地域編集者ダン・ペリー氏は、それは流血を止めるため、交渉による和解を意味するものではないとし、次のように述べている。

 

「トランプ氏が『これを終わらせろ』と言う時、彼が意味しているのは『結果はどうでもいい。とにかくどんな方法でも終わらせて、どうやって達成されたかに関わらず、平和をもたらした功績を私が得られるようにして欲しい』ということだと思う」

 

そしてトランプ氏が大統領に就任した場合、イスラエル側はさらに自由な裁量権を得ることができ、停戦交渉を有利に進められるという。

 

また、すでにイスラエル政府内の関係者は、トランプ氏が大統領に就任した場合、現在ガザ地区へ流入している支援物資の量はさらに減らされるとの見通しを述べている。

 

さらにイスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ氏にヨルダン川西岸地区の約6割の併合を認めるよう、求めるとも言われている。

 

そうなれば、イスラエルとパレスチナ国家の共存という「2国家解決」への道はさらに遠ざかり、パレスチナ人の苦しみは継続し続けることになる。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Indonesian Hospital out of service amid Israeli attacks on north Gaza(1/4)

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