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コロンビアで反政府勢力間の対立が激化、80人以上が死亡

コロンビアで反政府勢力間の対立が激化、80人以上が死亡
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南米のコロンビアで、反体制派(左翼ゲリラ)間における停戦が崩壊し、数多くの人々が殺害された。

 

5000人が避難を余儀なくされる

 

コロンビア北東部のノルテ・デ・サンタンデール州では1月16日以来、反体制派の民族解放軍(ELN)と、コロンビア革命軍(FARC)との間の暴力が急速に激化し、少なくとも5000人が避難を余儀なくされている。

 

この地は国内最大のコカインの生産地とされ、その支配をめぐって両勢力は停戦を結んでいたが、それが破られ、少なくとも80人以上が死亡したという。

 

今回の混乱により、学校の教室が避難する家族のための緊急避難所に転用され、地域が緊急人道支援を要請したため、学校は無期限に休校となったそうだ。

 

この争いで数十人の民間人も負傷し、10人の女性を含む20人が誘拐されたという。また多くの子供が親を失い、多くの家族が子供を失ったそうだ。

 

FARCの残党を攻撃

 

民族解放軍(ELN)は16日、ベネズエラ国境に近い町、Catatumboで、コロンビア革命軍(FARC)の残党を標的に攻撃を開始。2016年にFARCとの和平協定で武装解除した地元コミュニティのリーダーと、7人の戦闘員も殺害されたという。

 

2016年の和平協定では、60年にわたる紛争が正式に終了したが、それまでに45万人が死亡し、数百万人が避難を余儀なくされていたと言われている。

 

この和平協定以降、政府軍はFARCの拠点をコントロール下に置こうとしていなかったが、そのことが、ELNやFARCを含む他の武装グループによるコカイン取引を許してきたそうだ。

 

そしてコカの栽培が盛んなCatatumboでは、暴力が絶えず続き、縄張り争いなどから、反政府勢力間の緊張は以前から高まっていたという。(了)

 

出典元:The Guardian:More than 80 people killed in Colombia as truce between rebel groups collapses(1/19)

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