チェコの国民が募金を集め、米製ヘリ「ブラックホーク」を購入、ウクライナへ

チェコ共和国のボランティア団体が寄付を募り、ウクライナへアメリカ製のヘリコプターを送ろうとしている。
「プーチンへの贈り物」
そのボランティア団体とは、「プーチンへの贈り物」だ。
彼らは2023年11月から、募金活動を開始。アメリカ製の軍用ヘリコプター「UH-60ブラックホーク」を購入することを目指してきた。
そして募金の開始以来、2万500人以上が協力し、先日230万ポンド(約4億4000万円)に到達。ついに「ブラックホーク」を購入し、今月にはウクライナへ向けて輸送されるという。
「プーチン大統領への贈り物」も声明で「ついにやった!チェコはウクライナにブラックホークヘリコプターを送る。ウクライナが緊急に必要としている、より安価で新しいマシンを確保することができた」と述べている。
これにより、チェコ共和国は、寄付金を通じて国民が単独でウクライナ軍のヘリコプター購入資金を調達した、最初の国となった。
We are thrilled to announce to the whole world that the citizens of the Czech Republic have come together in a public fundraiser to purchase a Black Hawk UH-60 helicopter 🚁 for Ukrainian military intelligence. A total of €2,800,000 has been raised! 🙌🇨🇿 pic.twitter.com/xx8QraOZ5h
— Dárek pro Putina (@DarPutinovi) March 2, 2025
最も耐久性と適応性に優れたヘリ
「UH-60ブラックホーク」は、世界中の軍用ヘリコプターの中で最も耐久性と適応性に優れており、アメリカ陸軍の主力中型輸送及び攻撃ヘリとされている。
また「ブラックホーク」には、赤外線妨害装置、フレアディスペンサー、ミサイルの脅威から身を守るレーダー警報システムなど、高度な防御手段が装備されているという。
ウクライナ軍では、ロシアの侵攻以来、ヘリコプターが壊滅的な打撃を受け、不足していると言われている。
NATOの情報機関は、2022年2月以降、少なくとも30機のウクライナ軍のヘリコプター(主にソ連設計のMi-8とMi-24)が破壊されたと推定しているそうだ。(了)
出典元:METRO:Putin’s £2,300,000 ‘gift’ sent to Ukrainian army instead(3/3)