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米軍がイエメンのフーシ派を攻撃、少なくとも53人が死亡、98人が負傷

米軍がイエメンのフーシ派を攻撃、少なくとも53人が死亡、98人が負傷
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アメリカ軍は3月15日、イエメンの反政府勢力「フーシ派」を狙った空爆を実施し、今後も無期限に攻撃を継続すると表明した。

 

「フーシ派」の指導者を狙った空爆

 

イエメンの「フーシ派」は、イスラエルがガザ地区へ侵攻してから、紅海を航行する船舶や、イスラエル領内にも攻撃を加えてきた。

 

これを罰するため、または「フーシ派」を支援しているイランへの強硬姿勢を示すため、イエメン沖にいる米空母「ハリー・S・トルーマン」を中心とする部隊が15日、「フーシ派」の指導者を狙って激しい空爆を実施した。

 

アメリカ政府の高官は、この攻撃で「フーシ派」の複数の指導者を排除したと主張し、また今後も無期限に攻撃が継続されるとの見方を示したという。

 

死者の中には子供や女性

 

一方、「フーシ派」の保健省は16日、アメリカ軍の攻撃により、53人が死亡し、98人が負傷したと発表。死者の中には、子供5人と女性2人が含まれていたという。

 

その後、「フーシ派」は、ドローンを使って米空母「ハリー・S・トルーマン」への攻撃を実施したと発表。

 

アメリカ軍もこの攻撃を認めたが、合計11機のドローンを戦闘機が撃墜したとし、空母に近づくことはなかったと明らかにした。

 

アメリカ中央軍は15日のイエメンへの空爆は、大規模作戦の始まりと表現しており、「フーシ派」の政治局も、一連の攻撃を「戦争犯罪」と非難し、「我々、イエメンの部隊は、エスカレーションにエスカレーションで対応する準備が完全に整っている」と述べた。

 

イラン外務省は、アメリカ軍によるイエメンへの攻撃を「国連憲章の原則および国際法の基本的ルールの重大な違反だ」と非難。イランのAbbas Araghchi外相はSNSで、アメリカ政府に対し「イスラエルの大量虐殺とテロへの支援をやめろ!イエメン人の殺害をやめろ!」と投稿した。

 

国連のグテーレス事務総長も3月16日、報道官を通じて、声明を発表。イエメンでの「最大限の自制とすべての軍事活動の停止」を求めたという。

 

その上で、「新たな緊張の高まりは報復の連鎖を助長し、イエメンとこの地域をさらに不安定にし、すでに悲惨なイエメンの人道状況に、重大なリスクをもたらす可能性がある」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:US says airstrikes against Houthis in Yemen will continue indefinitely(3/16)

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