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ガザ地区北部の郊外でイスラエル軍が激しい空爆、35人のパレスチナ人が死亡

ガザ地区北部の郊外でイスラエル軍が激しい空爆、35人のパレスチナ人が死亡
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ガザ地区全土では連日、イスラエル軍の激しい攻撃が行われ、また支援物資も搬入されず、多くのパレスチナ人が苦境に立たされている。

 

医療物資が不足、治療が困難

 

ガザ地区北部のガザ市にあるシュジャヤ地区では4月9日、イスラエル軍の激しい空爆に曝され、住宅街のビルが倒壊。少なくとも35人のパレスチナ人が死亡し、55人が負傷、80人が行方不明になっているという。

 

現在も多くの人々が瓦礫の下に取り残されており、救助隊員は素手で掘り起こし、行方不明者の捜索を続けているそうだ。

 

多くの負傷者はアル・アハリ・アラブ病院に搬送されているが、燃料や医療物資が不足しているため、治療が困難な状況が続いている。

 

医師の1人によれば、病院に搬送された人のほとんどが全身火傷を負っているが、彼らに処方できる薬がないという。

 

 

また4月9日には、ガザ地区南部の「安全地帯」に指定されたアル・マワシ地区もイスラエル軍の空爆を受け、少女や女性、男性の3人が死亡した。

 

4月8日もイスラエル軍の攻撃により、ガザ地区南部ラファ市のタル・アス・スルタン地区東部で大規模な爆発が起き、2人が死亡。中部のDeir el-Balahでも、1家族の中の11人が殺害されたそうだ。

 

ガザ地区の保健当局によれば、8日だけでも、過去24時間で少なくとも58人のパレスチナ人が死亡、213人が負傷したという。

 

「ガザ地区はキリング・フィールドとなった」

 

ガザ地区の保健当局は、イスラエルによる支援物資の封鎖により、食糧供給が減少する中で、少なくとも6万人の子供たちが「栄養失調による深刻な合併症のリスク」にさらされていると伝えた。

 

 

国連のアントニオ・グテーレス事務総長も4月8日、ニューヨークで記者団に対し「ガザ地区への援助は1カ月以上も途絶えています。食料も燃料も、医薬品も、商業物資もありません」と発言し、イスラエルを非難。

 

また「援助が枯渇するにつれ、恐怖の扉が再び開かれた。ガザ地区は殺戮の場(キリング・フィールド)となり、民間人は終わりのない死のループに陥っている」と述べたという。

 

4月8日にエジプトを訪問した、フランスのマクロン大統領も、ガザ地区のパレスチナ人への支援物資の搬入は「最優先事項」だとし、次のように述べた。

 

「現実は、200万人の人々が囚われていることです。何カ月にもわたる爆撃と恐ろしい戦争の後、何万人もの人々が殺されました。何万人もの子供たちが身体を切断され、家族を失いました。ガザ地区について語る時、私たちが語るのは、まさにこのことです。(トランプ氏の)不動産開発の話ではありません」

 

その上でマクロン大統領は、「今日の状況は耐え難い」とし、ガザ地区への人道支援の早期の再開を求めたという。

 

一方、アメリカ軍も先日、イエメンの都市、ホデイダを空爆し、6人のイエメン人が死亡。その中には、少なくとも3人の子供と2人の女性が含まれていたそうだ。(了)

 

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel bombs Gaza homes killing 35 Palestinians including children(4/9)

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel orders closure of 6 UNRWA schools in occupied East Jerusalem(4/8)

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