イスラエル軍、ガザ地区にある病院を空爆、医療従事者も拘束か？

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イスラエル軍は4月13日未明、ガザ地区にある病院を空爆し、施設の一部を破壊した。

ガザ市の病院をミサイルで攻撃

イスラエル空軍は13日の午前2時頃、ガザ地区北部のガザ市にあるアル・アハリ病院にミサイルを発射した。

これにより手術棟の一部が被害を受け、集中治療室用の酸素発生装置も破壊されたという。

アル・アハリ病院は、ガザ市で唯一完全に機能していた病院と言われている。ガザ地区の保健当局によれば、この攻撃により、急いで避難した際に子供の患者1人が死亡したという。（他に死亡した患者がいるとの情報も）

イスラエル軍は、「民間人への被害を軽減する」ための措置を講じ、「事前警告」を発していたとし、現場にいた医師と患者も、攻撃の20分前に、建物から避難するよう警告を受けていたそうだ。

Israel has bombed al-Ahli Hospital, putting north Gaza’s last functioning medical facility out of service. Critically ill Palestinian patients were forced to flee the Christian hospital before dawn on Palm Sunday with only a moment’s notice. pic.twitter.com/gYiP893Kzh

— Al Jazeera English (@AJEnglish) April 13, 2025

「完全に業務が不可能」

しかし、そもそも病院は国際人道法で保護されており、にもかかわらず、イスラエル軍は度々、ガザ地区にある複数の病院を攻撃し続けてきた。

今回の医療施設への攻撃についてイスラエル軍は、アル・アハリ病院が「ハマス」の指揮統制センターだったと主張。一方、「ハマス」は声明を発表して、これらの疑惑を否定し、「イスラエル軍が、残虐な犯罪を正当化するために嘘をついている」と非難した。

イギリスのデービッド・ラミー外相もこの攻撃を「嘆かわしい」と非難。「イスラエルによる医療施設への攻撃は、ガザ地区における医療へのアクセスを根本的に悪化させている」と述べたという。

世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長も、アル・アハリ病院への攻撃を批判。「病院は50人の患者を、他の病院に移送せざるを得なかった。重症患者40人は移送できなかった」と指摘した。

アル・アハリ病院の医師は、13日の攻撃により、救急室や、放射線科の検査室も壊滅的な被害を受けと主張。「完全に業務が不可能」となり、新規患者の受け入れができなくなったと述べている。

イスラエル軍が医師を拘束

パレスチナ赤新月社は、国際赤十字委員会（ICRC）から、行方不明となっていた医師が、イスラエル軍によって拘束されているとの連絡を受けたという。

この医師はAssad Al-Nsasrah氏とされ、先月、南部のラファでイスラエル軍によって15人の医療関係者が殺害された時、共に行動しており、以来行方不明になっていたそうだ。

🚨Urgent: We have been informed by the International Committee of the Red Cross that PRCS medic Assad Al-Nsasrah is being held by the Israeli occupation authorities. His fate had remained unknown since he was targeted along with other PRCS medics in #Rafah.
📢We call on the… pic.twitter.com/l0oOxujS8G

— PRCS (@PalestineRCS) April 13, 2025