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インドがウクライナでの大量虐殺を明確に非難、イスラエルも「戦争犯罪」と批判

インドがウクライナでの大量虐殺を明確に非難、イスラエルも「戦争犯罪」と批判
Twitter/UN Media Liaison

ロシアの友好国の1つであるインドが、ウクライナ市民の大量虐殺について、明確に非難した。

 

ロシアへの非難決議を棄権していたインド

 

インドはこれまでロシアのウクライナ侵攻に対して明確な非難を発表しておらず、国連でのロシアに対する非難決議に対しても、棄権してきた。

 

また先日、ロシアのラブロフ外相がインドを訪れた際、モディ首相まで会談を行い、異例の対応を見せていた。

 

しかしウクライナのブチャで市民が大量虐殺の犠牲になったことに関し、今回、国連の場で明確に非難した。

 

「民間人の殺害を明確に非難する」

 

インドの国連大使(国連常駐代表)であるT.S. Tirumurti氏は4月5日、ニューヨークで開催された国連安全保障理事会に出席。

 

ウクライナの町ブチャで起きた民間人の大量虐殺を非難し、独立した調査を行うよう呼びかけ、次のように述べたという。

 

「ブチャで民間人が殺害されたという最近の報道は、深く憂慮されるものである。私たちはこれらの殺害を明確に非難し、独立した調査を求める声を支持します」

 

インドはこれまで、ウクライナでの暴力の停止だけを求め、最大の武器供給国であるロシアからの石油購入量を増やしてきたという。

 

イスラエル外相「戦争犯罪を強く非難する」

 

またイスラエルも、ウクライナでの戦争犯罪について初めて、明確に非難したという。

 

イスラエルのヤイル・ラピド外相は、ウクライナにおけるロシアの「戦争犯罪」を強く非難。声明で次のように述べている。

 

「ウクライナからの画像と証言は恐ろしいものである。ロシア軍は無防備な市民に対して戦争犯罪を犯した。私はこれらの戦争犯罪を強く非難する」

 

 

ただしイスラエルのナフタリ・ベネット首相は、ブチャでの民間人の殺害を非難したが、ロシア軍の責任を非難することは留まっている。

 

中国はロシアを非難せず

 

一方、中国はウクライナでのブチャでの大量虐殺に不快感を示しながらも、ロシアを非難するまでには至っていない。

 

中国の張俊国連大使は4月5日、ニューヨークで開催された国連安全保障理事会において、ブチャで民間人が死亡したことを示す報告や画像は「非常に憂慮すべきもの」だとしながらも、状況を検証し、いかなる非難も事実に基づくものであるべきだと述べたという。

 

その上で、「ロシアへの制裁はウクライナ危機の解決に有効ではない」という中国政府の従来の立場を繰り返した。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Russian foreign minister Sergei Lavrov says mass graves are a ‘blatantly untruthful provocation’(4/5)

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