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インドのミサイル攻撃によりパキスタンで31人が死亡、両国が国境付近で交戦

インドのミサイル攻撃によりパキスタンで31人が死亡、両国が国境付近で交戦
X_@kanwalrazi20

インド軍は5月7日未明、パキスタンが支配するカシミール地方などにミサイル攻撃を行い、多数の犠牲者が出ている。

 

インド側も12人が死亡

 

インド軍は「シンドゥール作戦」を開始し、7日にはパキスタンが支配するカシミール地方の都市や、パキスタン東部のパンジャーブ州をミサイルで攻撃。

 

パキスタン軍報道官のAhmed Sharif Chaudhry氏によれば、インド軍の攻撃で民間人31人が死亡、数十人が負傷したという。

 

またインド軍とパキスタン軍は、カシミール地方の国境を挟んで交戦。インド側もインド領カシミールで、パキスタン軍の攻撃により少なくとも12人が死亡、さらに多数が負傷したと発表している。

 

「相応の行動をとる」と主張

 

パキスタン国家安全保障委員会は、インドの攻撃を国際法に違反する「凶悪かつ恥ずべき犯罪」と非難。7日には声明を発表し、次のように述べた。

 

「国連憲章第51条に基づき、パキスタンは、罪のないパキスタン国民の命の喪失と自国の主権への露骨な侵害に対する報復として、自衛のため、自らの選択する時期、場所、方法により対応する権利を保有する。パキスタン軍は、この点に関して、相応の行動をとることを正当に許可されている」

 

パキスタンのKhawaja Asif国防相も、「インドとの全面戦争を避けたいと考えているものの、その可能性に備えなければならない」と述べたという。

 

パキスタンのシャリフ首相は7日、インド軍の攻撃で死亡した7歳のIrtaza Abbas君の葬儀に参列した直後、テレビ演説でパキスタン国民に対し、次のように語りかけた。

 

「我々は、罪なき殉教者たちの血の復讐を果たすことを、決意している。昨夜、パキスタンは自国の防衛において、驚くべき対応力を発揮できることを示した。実効支配線では、約1時間にわたり激しい空中戦(ドッグファイト)が繰り広げられた。パキスタンのパイロットは自国の空域にとどまり、敵機は粉々に粉砕された」

 

インド側も反撃に対応する姿勢

 

インドのVikram Misri外相も5月7日、ニューデリーで「パキスタンが反応(反撃)すれば、インドも対応する」と述べたという。

 

その後、インドでは緊急事態対応訓練が実施され、ニューデリーでは一時的な停電が発生したそうだ。

 

またインド政府の指示により、インド北部と西部の少なくとも21の空港が、5月10日まで旅客便の運航を停止した。

 

アメリカのワシントンD.C.を拠点にする南アジア・アナリストのマイケル・クーゲルマン氏はロイター通信に対し、「インドの攻撃規模は2019年の攻撃をはるかに上回っており、パキスタンからの相当規模の対応が予想される」と述べている。(了)

 

出典元:Aljazeera:India-Pakistan live: India strikes Pakistan, Pakistan-administered Kashmir(5/6)

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