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イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で70人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で70人のパレスチナ人が死亡
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イスラエル軍は5月17日にも、ガザ地区全土へ激しい攻撃を加え、数多くの民間人が殺害された。

 

ガザ地区中部や北部で激しい攻撃

 

イスラエル軍は17日、ガザ地区中部のDeir el-Balahの住宅を空爆し、建物内にいた家族のうち9人が殺害されたという。

 

その中には3人の子供、3歳のムハンマド君、生後1週間のフサイド君、4歳のシワル君も含まれており、彼らは重傷を負い、その傷がもとで死亡したそうだ。

 

またDeir el-Balahの賑やかな通りの1つにある市場でも、パレスチナ人の集団がイスラエル軍に襲撃され、少なくとも5人の子供が重傷を負ったという。

 

ガザ地区北部のジャバリアでも、3軒の家が空爆され、地元のボランティアが建物の1つから4人の子供の遺体を回収。まだ15人が瓦礫の下に取り残されているそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は、5月17日には、少なくとも70人のパレスチナ人が死亡したと発表した。

 

欧州理事会議長もイスラエルを非難

 

欧州理事会のアントニオ・コスタ議長は5月17日、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃拡大の状況に「衝撃を受けている」とし、次のように非難した。

 

「ガザ地区からのニュースに衝撃を受けている。民間人が飢え、病院が再び攻撃を受けている。暴力は止めなければならない。ガザで起きていることは人道的悲劇です。人々が、圧倒的かつ不均衡な軍事力にさらされています。国際法は組織的に侵害されています」

 

またアメリカのクリス・ヴァン・ホーレン上院議員(民主党)も、ネタニヤフ政権による2カ月にわたるガザ地区の封鎖を強く非難。次のようにSNSに投稿した。

 

「今すぐガザに食料を供給せよ!ネタニヤフ首相とその政権は、200万人の民間人を飢えさせている。アメリカはこの国際法の重大な違反に加担している」

 

米政府が「ハマス」と極秘裏に交渉

 

停戦交渉については、現在アメリカ政府と「ハマス」との間で、極秘裏に交渉が進められていると言われている。

 

しかしイスラエル側は、アメリカのアダム・ベーラー特使と「ハマス」との間で人質の解放だけではなく、戦闘の停止に向けて協議が行われているとリークし、この交渉を妨害しようとしたという。

 

またアメリカのルビオ国務長官は、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、「両者はガザ地区の状況と、残りの人質全員の解放に向けた共同の取り組みについて協議した」と国務省が17日に明らかにした。

 

イスラエル軍は、「ハマス」を解体させるまで、ガザ地区への攻撃は停止しないと主張しているが、ネタニヤフ首相は現在、カタールのドーハで停戦交渉をしているアメリカのスティーブ・ウィトコフ特使と常時連絡を取り合っており、自国の交渉団にもカタールに留まるよう指示したそうだ。

 

イスラエルの都市、テルアビブでは17日、イスラエル軍本部前で数百人のイスラエル人のデモ参加者が、ガザ地区で殺害された子供たちの写真とろうそくを掲げ、沈黙の抗議活動を行ったという。(了)

 

 

出典元:Aljazeera:LIVE: 4 dead children pulled from Gaza’s rubble as Israel kills at least 70(5/17)

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