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イラン軍がイスラエルに報復、約100発のミサイルで各地を攻撃

イラン軍がイスラエルに報復、約100発のミサイルで各地を攻撃
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イスラエルの攻撃を受けたイランは6月13日、ミサイルを使った報復攻撃を行った。

 

テルアビブなど複数の都市で被害

 

イラン革命防衛隊は13日の夜、イスラエル国内の数十カ所の標的を攻撃したと発表。「イラン軍が、イスラエルにある数十の標的、軍事拠点、空軍基地に対して、圧倒的かつ正確な対応を実施した」と述べた。

 

またイランの高官はロイター通信に対して「イスラエルには安全な場所などどこにもない。我々の復讐は、痛みを伴うものになるだろう」と述べたという。

 

その後、イスラエルの各都市で、爆発が起き、煙が空に立ち昇る様子が確認された。

 

イスラエルの都市、テルアビブでは近代的なアパートが攻撃を受け、現場のライブ映像には、一部のアパートでまだ火災が続き、建物から煙が噴き出す様子が映っていた。

 

またアパートに隣接する別の住宅も大きな被害を受けたらしく、窓が吹き飛ばされ、ねじれた金属片が外壁にぶら下がっていたという。

 

イスラエルのメディア「チャンネル13」は、テルアビブにあるイスラエル国防省本部付近でも火災が発生したと報じている。

 

また未確認の別の報道では、イスラエル中部の7つの地域にミサイルが着弾し、エルサレムでも複数の爆発音が聞こえたそうだ。

 

イスラエルでは40人が負傷

 

イスラエル国防軍の報道官は、イランからイスラエルに向けて「2波」にわたる攻撃が行われ、発射されたミサイルは100発未満だったとの見方を示した。

 

その上で「ミサイルのほとんどは迎撃されたか、あるいは着弾点に届かなかった」とし、「攻撃を受けた建物の数は限られており、一部は迎撃作戦による(ミサイルなどの)破片によるものだ」と述べた。

 

しかしイスラエルの救急サービスの報告によると、イランの攻撃で少なくとも40人が負傷したという。またテルアビブでは建物が破壊され、中に2人の重傷者が閉じ込められているそうだ。

 

イランでは78人が死亡、多くが民間人

 

イスラエル軍も、再びイランへの攻撃を行っており、軍事施設や核施設、そして主要都市への空爆などを続けている。

 

イラン国営通信社(IRNA)によると、テヘランの防空システムがイスラエルの新たな攻撃を迎撃するために作動したという。

 

イランの国営通信やロイター通信も、少なくとも1機のイスラエル軍の戦闘機が防空部隊によって撃墜され、パイロットが拘束されたと報じている。

 

イランの国連大使は、現在開催中の国連安全保障理事会において、13日からのイスラエル軍の攻撃により、軍高官を含む78人が死亡、320人以上が負傷し、その大半は女性や子供を含む民間人だったと明らかにした。

 

またイスラエル軍は核関連施設も攻撃したが、核の専門家はイランの核施設への被害は限定的で、地下施設も攻撃されていない、との見方を示している。

 

ガザ地区では44人が死亡

 

一方、ガザ地区でもイスラエル軍の攻撃が続いており、特に南部のハンユニスでは地上作戦が強化され、砲撃などが続いているそうだ。またガザ地区では13日も2日連続で、通信が遮断された状態が続いている。

 

ガザ地区の医療関係者によれば、6月13日には全域で、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも44人のパレスチナ人の死亡が確認されたという。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Sirens sound across Israel amid Iranian missile attacks(6/13)

出典元:Aljazeera:United Nations slams US- and Israel-backed Gaza aid group as a ‘failure’(6/13)

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