Switch news

知っておきたい世界のニュース

イスラエルとイランが攻撃の応酬、各地で被害の報告

イスラエルとイランが攻撃の応酬、各地で被害の報告
X_Al Jazeera English

イスラエル軍は6月14日もイランを空爆し、イラン側も報復として攻撃を行った。

 

イスラエル軍が攻撃を継続

 

イスラエル軍は14日も、イランの首都・テヘランを含めた各地に空爆を行い、数多くの犠牲者が出ている。

 

イランのメディアによれば、イスラエル軍の攻撃で、北西部の東アーザルバーイジャーン州で少なくとも30人の軍人と赤新月社のメンバー1人が死亡し、55人が負傷したという。

 

またイラン南部の港湾都市・カンガンでもイスラエルのドローン攻撃が行われ、製油所で大規模な爆発が発生したそうだ。

 

さらに13日からのイスラエル軍の一連の攻撃により、最高指導者ハメネイ師の顧問であるアリ・シャムハーニ氏が14日、病院で死亡した。下はテヘランにある空港が攻撃された様子。

 

イスラエル側にもミサイルが着弾

 

この攻撃に対してイラン側も14日、イスラエルへの報復を継続し、ミサイルとドローンによる大規模な一斉攻撃を行ったと発表した。

 

イスラエルのメディア「チャンネル13」によれば、イランのミサイルが北部沿岸都市・ハイファと隣接するタムラの町に着弾したという。

 

 

またロイター通信は目撃者の話として、イスラエルのエルサレム上空でも複数のミサイルが目撃されたと報じている。

 

さらにイスラエル軍は、「フーシ派」の幹部暗殺のために、イエメンへの空爆も行ったそうだ。

 

トランプ氏、戦闘の終結を求める

 

アメリカのトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行ったとし、SNSに「プーチン大統領は私と同様に、イスラエルとイランの間のこの戦争は終結すべきだと考えている。(ウクライナとの)戦争も終結すべきだ」と投稿したという。

 

ただ一部の情報では、今回のイランへの攻撃は、トランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が画策した、綿密に調整された作戦だったとも報じられている。

 

ロシアのプーチン大統領の側近も、「プーチン大統領は、イスラエルによるイランへの軍事作戦を非難し、紛争の激化の可能性について深刻な懸念を表明した。これは中東地域全体の情勢に予測不可能な影響を及ぼすだろう」と述べたそうだ。

 

中国の王毅外相も6月14日、イスラエルとイランの両外相と電話で会談。イランの外務大臣とイスラエルの外務大臣に対して、「中国は、正当な権利と利益を守るために、イランを支持する」と伝えたという。

 

ガザ地区では79人が死亡

 

一方、ガザ地区でもイスラエル軍の攻撃が続いており、6月14日には少なくとも79人のパレスチナ人が殺害された。(35人が死亡したとの情報も)

 

ガザ地区の保健当局によれば、犠牲者のほとんどが「ガザ人道財団」の配給所付近で殺害されたという。

 

犠牲者の多くが運び込まれたガザ地区中部のアル・アウダ病院とアル・アクサ病院の医師らは、14日には少なくとも15人がネツァリム回廊付近の配給所で殺害されたと報告している。

 

イスラエル軍による15週間に及ぶ厳しい封鎖により、ガザ地区は飢饉の瀬戸際に追い込まれており、食料を求めて何千人もの人々が配給所付近に集まっていたそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:Live: Iran sends new missile barrage at Israel, Israel renews Iran attacks(6/14)

出典元:The Guardian:Missiles reported over Jerusalem after Israeli military resumes strikes on Iran – live(6/14)

出典元:Aljazeera:Israel kills at least 79 people in Gaza, many at US-backed aid site: Medics(6/14)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top