米コロンビア大学、親パレスチナ派の学生80人を停学・退学処分

アメリカの名門校、コロンビア大学が、数多くの学生を処分したと明らかにした。
退学・停学、学位剥奪
コロンビア大学は7月22日、今年5月の期末試験前、バトラー図書館で行われた親パレスチナのデモに参加した学生を処分すると明らかにした。
このデモでは参加者が図書館を占拠し、大学側に対し、イスラエルと関係のある企業からの投資を受けないよう要求。イスラエル軍の攻撃を受け続けている、パレスチナ人との連帯を表明したという。
大学の声明では、この処分がキャンパスの規則に違反するデモに対してのものだと述べられているが、処分を受けた学生数は明らかにされていない。
しかし関係者によると、70人強の学生が処分を受け、このうち約60人が停学処分となり、大半の停学期間は2年間になるという。
また少数の学生が退学処分を受け、少なくとも1人のデモ参加者の学位が取り消されたそうだ。
一方、抗議団体「コロンビア大学アパルトヘイト・ダイベスト」によると、デモへの関与を理由に、約80人の学生が退学処分、または最長3年間の停学処分を受けたという。
処分された学生には、キャンパスに戻るために謝罪文を書くよう求められたが、一部の学生は拒否したそうだ。
資金打ち切りでトランプ政権と交渉中
コロンビア大学は政府から、4億ドルを超える研究資金を得ていたが、トランプ政権は大学側が学内の反ユダヤ主義を抑制するための対策を十分に講じず、学生の公民権を侵害したとし、資金提供を打ち切った。
コロンビア大学側は現在、研究資金の返還を求めてトランプ政権と交渉を続けており、その最中に今回の退学と停学処分の決定が下された。
5月のデモでは、期末試験の1週間前に、マスク姿の学生数十人が図書館の警備員を押しのけて、メインルームを占拠。コロンビア大学側はすぐにデモを鎮圧し、警察に出動を要請、結局80人のデモ参加者が逮捕されたという。(了)
出典元:New York Times:Columbia Expels and Suspends Students Involved in Library Takeover(7/22)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel attacks kill more than 80 in Gaza as starvation intensifies(7/22)