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タイとカンボジアの国境で軍が衝突、民間人13人と兵士1人が死亡

タイとカンボジアの国境で軍が衝突、民間人13人と兵士1人が死亡
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タイとカンボジアの国境で両国の軍が衝突し、民間人にも犠牲者が出ている。

 

6カ所で戦闘が発生

 

軍事衝突が勃発したのは7月24日の早朝、場所はタイ南部のスリン県にある寺院「Ta Muen Thom」付近とされている。

 

タイ政府によれば、カンボジア軍の砲撃で少なくともタイの民間人13人と兵士1人が死亡、兵士14人と民間人32人が負傷したという。

 

またタイの保健大臣は、カンボジア軍がスリン県の病院へも砲撃を行っており、これは戦争犯罪とみなされるべきだと述べた。

 

タイ軍の報道官によれば、戦闘は6カ所で発生し、3県で人々が死亡しており、犠牲者には8歳の少年も含まれていたという。

 

さらにタイ軍は、空軍がカンボジアの軍事目標を空爆したとも明らかにした。

 

長年の係争地で衝突

 

一方、カンボジア側は死者の有無について、発表していない。カンボジア国防省は、タイ軍の戦闘機が道路に爆弾2発を投下したと発表し、「カンボジアの主権と領土保全に対するタイ王国の無謀かつ残忍な軍事侵略だ」と非難した。

 

この地域は長年の係争地とされ、今回の衝突でも両国は、相手が先に発砲したと主張している。

 

タイ軍は、カンボジア軍が寺院付近で発砲し、偵察ドローンを配備した後、ロケットランチャーを含む重火器を備えた部隊を派遣したと主張。

 

一方、カンボジア国防省は、タイ軍が最初の武力攻撃を開始したとし、声明で次のように述べた。

 

「カンボジア軍は、タイ軍による我が国の領土保全を侵害する一方的な侵攻に対し、厳密に自衛の範囲内で行動した」(了)

 

出典元:The Guardian:Thailand reports 14 people killed in clashes at border with Cambodia(7/23)

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