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ウクライナ軍がヘルソン州の5つの集落を奪還、ロシア兵は9万人が戦闘不能

ウクライナ軍がヘルソン州の5つの集落を奪還、ロシア兵は9万人が戦闘不能
Twitter/Defence of Ukraine

ウクライナ軍は10月12日、南部ヘルソン州の5つの集落を奪還したと明らかにした。

 

ヘルソン州北東にある集落を解放

 

ウクライナ軍は、ヘルソン州北東にあるBeryslav地区の5つの集落、ノボバシリブカ(Novovasylivka)、ノボグリゴリブカ(Novogrygorivka)、ノバカミヤンカ(Nova Kamyanka)、トリフォニブカ(Tryfonivka)、チェルボネ(Chervone)をロシア軍から奪還したと主張している。

 

Twitter/WarMonitor

 

ヘルソン州は2月24日の侵攻後、ロシアによって最初に陥落された都市であり、ウクライナの南部反撃の戦略的・象徴的な重要目標となっている。

 

高性能な防空ミサイルシステムが到着

 

一方、10月10日と11日にはロシア軍によって、ウクライナの各都市に巡航ミサイルやイラン製のドローンなどが発射され、大きな被害を受けた。

 

ロシア軍のミサイルの半分は、ウクライナ軍によって撃墜されと言われているが、残りの数十発が目標に命中し、20人が死亡。ウクライナの防空機能の弱さが浮き彫りになった。

 

しかしすでに、ドイツからは「Iris-T(SLM)」防衛システムの4基のうち、最初の1基がウクライナに到着。アメリカからも高性能な地対空ミサイルシステム「Nasams」が「迅速」に届けられる予定となっている。

 

Twitter/Michael MacKay

 

ウクライナのレズニコフ国防相は「ウクライナで防空の新時代が始まった。ドイツからのIris-Tはすでに到着している。Nasamsも来る。これは始まりに過ぎない。もっと必要だ」とツイートしている。

 

またロシア軍によるミサイル攻撃後、ウクライナ国内ではクラウドファンデイングが呼びかけられ、わずか24時間で960万ドル(約14億円)が集まったという。

 

この資金で、ウクライナの企業が設計・製造した3kgの爆発物を搭載できる無人機「ラムII」50機と、3つの管制ステーションが購入される予定となっている。

 

ただし10日からのロシア軍のミサイル攻撃などでウクライナの電力網が大きな被害を受けており、ウクライナのデニス・シュミハル首相は、国民や企業に対して停電を避けるためにピーク時の電力消費を抑えるよう訴えたという。

 

9万人以上のロシア兵が「回復不能」

 

ロシア政府は10月12日、クリミア大橋の攻撃に関わったとして、8人を拘束したと発表した。ロシアの治安部隊は、橋の爆破の背後にはウクライナの高官がいると述べているが、ウクライナ側はこの主張を「ナンセンス」と切り捨てた。

 

またロシアのメディアプロジェクト「iStories」の報告によると、ウクライナとの戦争が始まって以来、9万人以上のロシア人戦闘員が「回復不能」な状態になり、大きな軍事的損失を被ったという。

 

この「回復不能」とは、死亡または行方不明、傷害による死亡、障害により軍務に復帰できない状態を指すと定義している。

 

さらにNATOの高官は、ロシアの核攻撃はウクライナの同盟国やNATOからの「物理的な反応」を「ほぼ確実に」引き起こし、ロシアにとって「前例のない結果」をもたらすだろう、と警告した。

 

このNATOの高官は、ロシア政府は、主にアメリカなどの同盟国や他の国々がウクライナに対する戦争に直接参戦するのを阻止するために。「核の脅威」を用いていると主張している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russian nuclear strike would trigger a ‘physical response’ by Nato, says official – as it happened(10/12)

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