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ロシアの国営テレビが、アメリカ人の司会者を特集した番組を放送すると明らかにした。

「ロシア24」が予告編を放送

ロシア国営テレビ「ロシア24」は9月22日、元フォックス・ニュースの司会者、タッカー・カールソン氏を特集する番組の予告編を放送したという。

もっともその番組は、オリジナルの（取材などをした）ものなのか、またはカールソン氏がX（旧ツイッター）で展開しているコンテンツを、ロシア語に翻訳して放送するのかは、明らかになっていない。

ただロシア国営テレビが放送するということは、カールソン氏がロシアに都合のよい情報を発信しているからと考えられている。

虚偽の主張を続け解雇される

フォックス・ニュース時代、カールソン氏は、最も視聴率の高い司会者として知られ、2016年から2023年にかけて、深夜の政治トーク番組のキャスターとして人気を集めたという。

またカールソン氏の番組では共和党について報じることが多く、移民問題や犯罪、人種、ジェンダー、セクシュアリティに至る問題でも、保守派の人々が喜びそうな、ポピュリスト的な内容を伝えていた。

しかもカールソン氏は、2020年の大統領選の報道でも、投票機器メーカー「ドミニオン」社の機械が、トランプ前大統領に不利なように操作されているという虚偽の主張をつづけた。

結局、裁判でも投票機が操作されていないことが証明され、フォックス・ニュースは7億8750万ドルで、「ドミニオン」社と和解。それから数日後に、カールソン氏は虚偽の主張をし続けたとして、フォックス・ニュースを事実上解雇された。

XやYouTubeでもロシアを擁護

その後、カールソン氏はX（旧ツイッター）で、「タッカー・オン・X」という番組を開設。さらにYouTubeチャンネル「KarlsonTV」では、過去5年間番組の一部を、ロシア語に翻訳して、公開してきたという。

そしてチャンネルの中でも、ウクライナに侵攻したロシアを擁護するような発言を繰り返してきた。（了）

出典元：BBC：Russian TV teases launch of Tucker Carlson show(9/22)