「経済的生命線を断つ」米財務長官、イランに対する経済制裁を発表

アメリカのスコット・ベッセント財務長官は8月24日の記者会見で、イランとその支援団体に対する厳しい制裁措置を発表した。
「経済的窒息作戦」
ベッセント財務長官は24日、記者会見で、イランに対する制裁措置について、次のように述べた。
「我々は、イランの世界的な金融ネットワークに対する、経済攻撃を開始する。我々の目的は、イランが孤立するまで、この専制政権を支えるあらゆる経済的生命線を断つことだ。(略)我々は全ての関係者に責任を負わせる。これはイラン政権に対する、経済的窒息作戦だ」
アメリカの財務省は、イラン政府が経済を支えるために利用しているデジタル資産、テクノロジー、金、航空、海運の5つの分野に対し、制裁措置を決定したと発表した。
またイランの約60の団体、個人、船舶にも制裁を科したと明らかにした。
ベッセント財務長官は、イランとの経済関係を持つ国に対しても制裁を科すとしており、昨年、イラン産原油の約80%を購入したとされる中国に制裁が適用されるのかとの質問に対し、次のように答えた。
「本日ここで明確にしておきたいのは、アメリカの制裁の射程外にいる者はいないということだ」
またベッセント財務長官によれば、トランプ大統領も、イラン政権との関係を断つよう、世界の指導者たちに具体的な要請を電話で行っているという。
「今回も失敗するだろう」
アメリカにある中国大使館は記者団に対し、「イラン問題に関して、制裁や圧力は問題解決には役立たない。中国は関係各国に対し、責任ある行動を取り、政治的・外交的手段を通じて問題を解決するよう求める」と述べた。
またイラン軍は、この制裁に対し、様々な手段で報復すると表明。イラン軍参謀総長のAli Abdollahi少将は、報復が陸海空作戦、あるいはサイバー攻撃といった形をとる可能性があると述べた。
イランのAli Madanizadeh経済相は、アメリカによるイランへの新たな制裁措置に対し、過去にもそうであったように、今回も失敗するだろうとし、次のように述べた。
「アメリカによる対イラン制裁は、今に始まったことではない。我々はアメリカの制裁に対抗するプログラムを実施しており、アメリカは我々の経済の動脈を断つことで、目的を達成することはできない」
今回のアメリカの経済制裁は、これまで軍事力で達成できなかったことを、経済措置によって実現しようとする試みと考えられている。
ガザ地区の海水淡水化プラントを攻撃
一方、イスラエル軍は停戦中にも関わらず、ガザ地区を攻撃し続けており、8月24日には重要な海水淡水化プラントとモスクを攻撃した。
Israel has attacked a critical water desalination plant and a mosque in Gaza as it intensifies attacks on the enclave despite a ‘ceasefire’. pic.twitter.com/W35mt2keFr
— Al Jazeera English (@AJEnglish) August 24, 2026
ガザ地区の病院関係者によると、イスラエル軍の空爆により、24日の夜明け以降、少なくとも8人のパレスチナ人が死亡したという。そして犠牲者の中には、子供2人が含まれているそうだ。(了)
出典元:Aljazeera:Iran war live: US announces new sanctions against Iran, asks allies to join(8/24)
出典元:The Guardian:US threatens severe sanctions against countries with economic ties to Iran(8/24)

























