X_OSINTtechnical

ウクライナ軍が、クリミア半島の都市、セバストポリにあるロシア軍の港湾施設や、艦艇などを攻撃したと報じられている。

修復不可能なほど大きく損傷か

ウクライナ軍の情報機関の高官は9月13日、クリミア半島の都市、セバストポリにある港湾施設を攻撃し、停泊していたロシア軍の大型揚陸艦や潜水艦に損害を与えたと述べた。

しかも揚陸艦や潜水艦は修復不可能なほど、ひどく損傷したという。ウクライナ軍情報当局のアンドリー・ユーソフ氏はロイター通信の取材に対し、次のように語っている。

「我々は、大型揚陸艦と潜水艦が攻撃されたことを確認している。（攻撃に使われた）手段についてはコメントしない」

SNSにも港で激しい爆発が起きる瞬間や、破壊されたらしい艦船の様子が投稿されている。

Additional footage of the already burning Sevastopol Shipyard drydocks taking another Ukrainian missile hit earlier this morning. pic.twitter.com/XMuGwDmkpQ

— OSINTtechnical (@Osinttechnical) September 13, 2023

Shipyard on fire in Sevastopol post Ukrainian strike pic.twitter.com/ezTNzH2AL1

— OSINTtechnical (@Osinttechnical) September 13, 2023

The Russian Ropucha class LST can be seen post Ukrainian strike at the Sevastopol Shipyard drydocks.

The superstructure forward of the rear AK-725 turret is gone. pic.twitter.com/SxHn2nFptX

— OSINTtechnical (@Osinttechnical) September 13, 2023

ロシア国防省も軍艦の損傷を認める

ロシア国防省もこの攻撃を認めており、声明で「ウクライナ軍が（13日）未明に、巡航ミサイル10発と、乗員のいないスピードボート3隻で黒海の造船所を攻撃し、修理中だった軍艦2隻を損傷させた」と述べている。

またロシア国防省によれば、攻撃してきたウクライナ軍のミサイルのうち7発は撃墜し、スピードボートはロシアの巡視船によって破壊されたという。

これに対し、ウクライナ空軍のユリ・イフナット報道官は、ロシア軍がミサイルのほとんどを撃墜したという主張には疑問を呈した。

セバストポリにはロシア海軍の黒海艦隊が配備されており、トルコ海峡を経由するウクライナの海上食糧輸出を事実上封鎖しているという。

今回のセバストポリに対するウクライナ側の攻撃は、ロシアの侵攻が始まってから最大規模と考えられている。（了）

出典元：The Guardian：Ukrainian missiles strike Russia’s Black Sea fleet in Crimea(9/13)