デンマークの動物園、肉食獣のエサにするため「ペットを下さい」

X_The Washington Post
デンマークの動物園が人々に対し、肉食獣に食べさせるため、ペットを提供するよう求めた。
ペットを寄付するよう要請
デンマークのAalborg動物園は先日、人々に対し、彼らのペットを寄付するよう求めたという。
特にニワトリやウサギ、ギニア・ピッグ(モルモット)などを求めており、そうすれば動物園にいる捕食動物に食べさせることができると説明したそうだ。
しかしこの要請は、ネットで批判を浴び、多くの人がこれに反対の声を上げたという。
自然の食物連鎖を真似るため
これに対し、動物園側は7月31日、声明を発表し、「動物園において、私たちには動物における自然の食物連鎖を真似る責任があります」と説明。
またこのプログラムの目的は、何も無駄にしないことだとし、捕食者たちの自然の行動や栄養面、福祉面を確かなものにするためだと、ウェブサイトでも述べている。
さらにAalborg動物園は、馬の寄付も受け付けているとし、馬のオーナーは価値に応じて減税措置が受けられると指摘した。馬は安楽死させた後、食べ物として肉食獣たちに提供されるという。
実はデンマークの動物園では、このような実践は珍しいことではなく、2014年にもコペンハーゲン動物園では健康なキリンを殺し、捕食者に食べさせ、ネットでも注目を集めた。
また2頭の子供を含む、4頭のライオンも安楽死させられたという。当時、コペンハーゲン動物園は、4頭が新しく入ってきたオスのライオンから身を守ることができなかったために、安楽死させたと説明していた。(了)
出典元:ABC News:Denmark zoo asks for people to donate their pets to feed its predators(8/5)