ロシア軍の兵員輸送車、アメリカの国旗を掲げ走行【動画】

ウクライナで、ロシア軍の兵員輸送車がアメリカの国旗を掲げて走行し、その様子が撮影された。
ロシアとアメリカの国旗を掲げて走行
その兵員輸送車は、アメリカ製の「MM13」と考えられ、8月12日にロシア軍がウクライナ軍から奪ったものだという。(一部の専門家は、この車両の外観が、ロシア軍の「APC-MDM:ラクシュカ」に似ていると指摘している)
そしてネット上でシェアされた動画には、その兵員輸送車がロシアとアメリカの両方の国旗を掲げて、走行する様子が映っていた。
撮影された場所はウクライナ南部のザポリージャ州とされ、動画はロシア政府傘下の放送局「ロシア・トゥデイ」が、テレグラムで共有したそうだ。
Drone footage of a Russian armoured vehicle assaulting Ukrainian lines flying an American flag alongside the Russian tricolour.
From Russia’s state propaganda agency, RT. pic.twitter.com/MgVKH5uCDp
— Jimmy Rushton (@JimmySecUK) August 18, 2025
ドンバス地方の占領を要求
アメリカのトランプ氏は8月15日、アラスカ州でロシアのプーチン大統領と会談。プーチン大統領のために空港にレッドカーペットを敷き、大統領専用車に一緒に乗り込み、歓迎した。
しかし結局、プーチン大統領は停戦に応じず、さらにウクライナ東部のドンバス地方(ドネツク州とルハンシク州)をロシア軍が占領することと引き換えに、軍事行動を停止すると提案した。
そしてトランプ大統領も、その提案を受け入れ、また停戦に合意しない場合、ロシアに制裁を科すと述べていたが、それも実行していない。
結局、会談でロシア側に有利な結果を導いたとして、ロシア軍の兵員輸送車が、アメリカの国旗を掲げたと考えられている。
ウクライナにある占領研究センターのPetr Andryushchenko所長は、「これはトランプ氏のあらゆる愚行の論理的帰結だ。そして、これらすべてがロシア・トゥデイの公式プロパガンダチャンネルで報じられている。言葉もない」と述べた。
また親ウクライナ派のブロガー、イゴール・スシュコ氏も「ロシアのファシストたちは今、ロシアとアメリカの国旗を誇らしげに掲げながら、ウクライナに侵攻している。これは一部の人々にとって警鐘となるべきだろう」と語っている。(了)
出典元:METRO:Russian troops troll Zelensky by flying US flag on mission into Ukraine(8/18)