イスラエル政府、ガザ地区へ向かう「グローバル・スムード船団」に再び警告

イスラエルの外務省は9月23日、ガザ地区へ支援物資を届けようとしている「グローバル・スムード船団」に対し、再び警告を行った。
「必要な措置を講じる」
イスラエル外務省は9月22日、ガザ地区へ向かって地中海を航行している「グローバル・スムード船団」に対して、「ガザ地区の海上封鎖を破ることは許さない」と警告。
また同船団に対し、ガザ地区沿岸への接近を控えるよう警告し、支援物資をガザ地区の北にあるイスラエル領内のアシュケロン港へ運ぶよう要求した。
そしてイスラエル外務省は9月23日も、「船団がイスラエルの平和的提案を拒否し続ける場合、イスラエルは戦闘地域への侵入を阻止し、合法的な海上封鎖の違反を阻止するために必要な措置を講じる」と脅迫した。
「グローバル・スムード船団」には44カ国からの活動家が参加しており、各国からの船が集まり、最終的には50隻から70隻にまで拡大するとみられ、ガザ地区への民間人の海上ミッションとしては過去最大規模になるという。
スペインがイスラエルへ武器禁輸措置
スペイン政府は9月23日、「ガザ地区におけるジェノサイド」を阻止するための措置として、イスラエルに対する「全面的」武器禁輸を承認した。
スペインのCarlos Cuerpo経済大臣は記者会見で、この禁輸措置はイスラエルへの防衛資材および軍民両用製品・技術の輸出、ならびにスペインへの輸入を全面的に禁止するものだと明らかにした。
また軍事用途の可能性のある航空機燃料の輸送をブロックし、イスラエル入植地産の製品の輸入(広告を含む)も禁止するという。
この措置は即時発効するが、サンチェス首相率いる左派政権は議会で過半数に届いていないため、後日議会の承認を得る必要がある。
ガザ地区全域で36人のパレスチナ人が死亡
ガザ地区北部のガザ市では空爆が激化し、イスラエル軍の地上部隊が市の南部に進軍しているという。
そしてイスラエル軍はガザ市西部のタル・アル・ハワ地区を攻撃し、パレスチナ人1人が死亡、多数が負傷した。
パレスチナ赤新月社(PRCS)は、ガザ市のタル・アル・ハワ地区にあるアル・クッズ野戦病院の酸素ステーションが、イスラエル軍の攻撃を受け、稼働を停止したと発表した。
またガザ地区南部のハンユニスでも、イスラエル軍の攻撃が続いており、9月23日にはパレスチナ人3人がイスラエル軍により射殺されたという。
23日にはガザ地区全体で、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも36人のパレスチナ人が殺害された。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel intensifies Gaza attacks, kills 36 since dawn(9/23)