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「人質が解放されても、戦争は継続する」イスラエルの首相が発言

「人質が解放されても、戦争は継続する」イスラエルの首相が発言
X_Benjamin Netanyahu

イスラエルでは戦時内閣が招集され、「ハマス」が提案した人質解放の条件を受け入れるかどうか、議論をしているという。

 

戦時内閣の閣僚を招集

 

この人質解放の交渉では、「ハマス」が拘束している50人(全員女性または子供)を解放する代わりに、イスラエルの刑務所にいる150人(全員女性または子供)の解放が条件になっているという。

 

また交渉が合意に至った場合、少なくとも5日間、戦闘が一時停止され、ガザ地区への制限も緩和されて、追加の支援物資が届けられるそうだ。

 

そしてイスラエル側では11月21日にも、戦時内閣の閣僚や安全保障の関係者が招集され、人質解放の交渉に合意するかどうか、議論が行われている。

 

極右政党が人質交渉に反対

 

イスラエルの都市、テル・アビブでは21日、人質の解放を優先するよう政府に求めるデモが行われた。支持者たちは、ネタニヤフ首相が人質の解放を実現するために、力を尽くしていないと批判している。

 

しかし戦時内閣の会議に先だち、極右政党「宗教シオニスト」のベザレル・スモトリッチ財務相は、「人質解放の合意案には、賛成できない」と反発。「人質全員を返す唯一の方法は、完全勝利まで、ハマスへの絶え間ない軍事的圧力を続けることだ」と述べたという。

 

またネタニヤフ首相も、人質交渉について話し合う会議において、「たとえ人質解放のために一時休戦が成立したとしても、イスラエルはハマスとの戦争を継続する」と発言。「我々は、すべての目標を達成するまで戦争を続ける」と語ったそうだ。

 

イスラエル軍の攻撃で、3名の医師が死亡

 

ガザ地区では依然として戦闘が続けられ、「国境なき医師団」は21日、ガザ北部にあるアル・アウダ病院で、イスラエル軍の攻撃により医師2名と、保健当局の医師1名が殺害されたと明らかにした。

 

またパレスチナ赤新月社もやはり、アル・アウダ病院でイスラエル軍の攻撃により、医師3名が死亡したと発表している。

 

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、ガザ地区南部で同僚の医療関係者が殺害されたことに「ショックを受けている」とし、看護管理者のディマ・アルハジさん(29)の写真を投稿した。

 

アルハジさんは、イスラエル軍の攻撃を受け、生後6カ月の赤ん坊と夫、2人の兄弟とともに殺されたという。他の複数の家族も、同じ家に避難していた際に殺害されたそうだ。

 

 

テドロス事務局長は投稿において「私たちの悲しみを言い表す言葉はありません」と述べている。

 

ガザ地区の保健当局は21日、10月7日以来、子供5600人、女性3550人を含む、1万4128人のパレスチナ人が殺害されたと発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: Netanyahu tells full cabinet Israel will continue war even if hostage deal is agreed(11/21)

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