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【新型コロナ】英で「ヒューマン・チャレンジ試験」を実施へ、あえて健康で若い人に感染させる

【新型コロナ】英で「ヒューマン・チャレンジ試験」を実施へ、あえて健康で若い人に感染させる
flickr_NIAID

イギリスで、比較的若い世代を対象とした新型コロナウイルスに対する、新たな治験が始められようとしている。

 

18歳から30歳までの健康な人を対象

 

その新しい治験(臨床試験)とは「ヒューマン・チャレンジ試験(人チャレンジ試験)」。健康で若い人にあえてウイルスなどに感染してもらい、その後の病気の発症や病状の経過を見ていくというものだ。

 

この治験の目的は、ワクチンや治療薬の開発を進めること。イギリスでは「ヒューマン・チャレンジ試験」のために、18歳から30歳までの90人(最大)にボランティアとして参加してもらう予定だという。

 

この研究についてはすでにイギリス国内での倫理的な承認が得られており、治験は今後数週間以内に開始される予定とされている。被験者は、医療従事者が見守る中、安全に管理された環境において、新型コロナウイルスに感染させられるそうだ。

 

根本的な科学的疑問に焦点を当てる

 

しかしイギリスでは、すでに新型コロナワクチンもあり、多くの人が接種しているにもかかわらず、なぜ新たな治験が必要なのだろうか?

 

BBCの解説者によれば、新しい治験では、現実の世界ではほとんど知ることができない事実を教えてくれる可能性があるという。

 

例えば、感染が始まるまで、どの程度のウイルス量が必要か?どのように免疫システムが初期の防衛を開始するのか?どんな人々が発症し、またはしないのか?またそれらの違いを見つけることができるのか?など、新しい治験では根本的な科学的な疑問に焦点を当てることから始められるそうだ。

 

変異株に対する新たなワクチンの効果も

 

また今年の後半になれば、大規模な新型コロナワクチンの治験はほぼ不可能になる。というのも、イギリスではそれまでに多くの人々が予防接種を済ませていることになるからだ。

 

このため今回の治験では、第2世代のワクチンとの比較から、ワクチンが新たな変異株を防御できるかまで、重要な疑問に答えを与えると期待されている。ワクチンタスクフォースの暫定議長であるClive Dix氏は、次のように述べている。

 

「イギリスでは安全で効果的なワクチンを数多く確保していますが、Covid-19の新しいワクチンと治療法の開発を継続することが不可欠です。これらの研究は、ウイルスがどのように機能するかについて独自の洞察を提供し、どの有望なワクチンが感染を防ぐ最良の可能性を提供するかを理解するのに役立つことを期待しています」

 

ボランティアには、フォローアップテストの時間を含み、1年間で4500ポンド(約66万円)の報酬が支払われるという。(了)

 

 

出典元:BBC:Covid-19: World’s first human challenge trials to start in UK(2/17)

出典元:GOV.UK:World’s first coronavirus Human Challenge study receives ethics approval in the UK(2/17)

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