イスラエル軍がガザ地区に激しい攻撃、91人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍は9月27日も、ガザ地区全域を攻撃し続け、数多くのパレスチナ人が殺害された。
中部で夫婦と子供たち12人が死亡
イスラエル軍は、包囲しているガザ市だけでなく、ガザ地区の他の地域にも攻撃を続けており、各地で絶え間なく爆発音が響き渡っているという。
ガザ地区中部のヌセイラトにある住宅も、イスラエル軍の無人機による攻撃を受け、夫婦と子供たち合わせて12人が死亡、60人以上が負傷したという。
ガザ市西方のシャティ難民キャンプでも、イスラエル軍が住宅を爆撃。そこにいたパレスチナ人一家4人を殺害した。
またガザ市トゥッファ地区の住宅に対するイスラエル軍の空爆で、少なくとも10人のパレスチナ人が死亡。民間防衛隊は、攻撃後の瓦礫の中で行方不明になっている人々の捜索にあたっている。
ガザ市のDaraj地区でもイスラエル軍の攻撃により、少なくとも8人が死亡し、犠牲者には子供2人が含まれていたそうだ。
ガザ地区南部のハンユニスにあるAsdaa地区では、イスラエル軍の無人機が、家畜が引く荷車を攻撃。パレスチナ人4人が死亡した。
ガザ地区の病院関係者によれば、27日の夜明け以降、イスラエル軍の攻撃により、少なくとも91人のパレスチナ人が死亡したという。
そのうち45人が包囲されたガザ市で死亡し、3人がガザ地区中部で、支援物資を求めて配給所付近で射殺されたそうだ。
Hours before Israeli PM Benjamin Netanyahu addressed #UNGA80, Israeli forces continued to bombard Gaza. A residential tower in Gaza City’s Al Rimal neighbourhood was hit.
Al Jazeera’s Ibrahim al-Khalili was there as rescue crews dug for survivors amid the rubble. pic.twitter.com/yHcPmwqRkN
— Al Jazeera English (@AJEnglish) September 26, 2025
ヨルダン川西岸地区でも続く暴力
さらにイスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区南部のヘブロンにあるアルーブ難民キャンプも襲撃。衝突中にイスラエル軍が発砲し、パレスチナ人の少年が銃撃されて軽傷を負った。
またパレスチナ赤新月社によると、ヨルダン川西岸地区東部の町、Jerichoでも12歳のパレスチナ人少年が、イスラエル軍の車両に轢かれ負傷し、病院へ搬送されたという。
ヨルダン川西岸地区ヘブロン南部にあるal-Fakhit村でも、武装したイスラエル人入植者が襲撃し、パレスチナ人の高齢女性と外国人活動家2人が負傷したそうだ。
入植者たちは、貯水タンクや家畜の飼料を破壊し、別の住民の財産を略奪し、家畜を盗もうとしたという。
トランプ氏の側近らがネタニヤフ首相と会談
トランプ政権のスティーブ・ウィトコフ中東特使と、トランプ大統領の義理の息子でユダヤ人のジャレッド・クシュナー氏は9月27日、ガザ地区での停戦を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相と会談した。
イスラエル放送局(IBAA)の報道によると、ウィトコフ氏とクシュナー氏は、トランプ大統領が壊滅的な紛争の終結を望んでいることを、ネタニヤフ首相に明確に伝えたという。
3人はまた、ネタニヤフ首相が新しい停戦案に求める変更点についても協議したそうだ。
トランプ大統領とネタニヤフ首相との会談は9月29日に予定されており、トランプ氏は自身のSNSで「4日間にわたり、集中的な交渉が続いている」と投稿した。
一方、「ハマス」の関係者は、ガザ紛争終結に向けたトランプ大統領の計画について、「いかなる停戦案も提示されていない」と述べている。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel launches series of early attacks on Palestinians in Gaza(9/27)