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ガザ地区でイスラエル軍が3人のパレスチナ人を殺害、国内でも停戦違反を批判

ガザ地区でイスラエル軍が3人のパレスチナ人を殺害、国内でも停戦違反を批判
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イスラエル軍は停戦中にもかかわらず、毎日のようにガザ地区でパレスチナ人を殺害し続けている。

 

南部のラファで3人が死亡

 

11月3日にはガザ地区南部のラファで、イスラエル軍の銃撃により3人のパレスチナ人が死亡した。

 

また北部のガザ市東部でも、イスラエル兵が発砲し、1人の子供を含む3人のパレスチナ人が負傷したという。

 

このようにイスラエル軍は毎日のようにガザ地区で攻撃を続けており、停戦合意以来、パレスチナ人の死者数は少なくとも236人に上っている。

 

さらにイスラエル軍は11月3日の夜、ガザ市東部で2回の空爆を実施。この空爆による死傷者の有無は、まだ明らかになっていない。

 

イスラエルの大統領も停戦の順守を要求

 

このような停戦違反については、イスラエル国内からも批判の声が上がっており、イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は、アメリカの仲介によるガザ合意の「すべての条項」の順守を強く求めた。

 

またトルコのハカン・フィダン外相も、イスラエルによるガザ地区での停戦違反に対処するための明確な「枠組み」を要求。「イスラエルは停戦違反の常習的な行為をやめ、人道支援へのアクセスを認める義務を果たさなければならない」と述べた。

 

そしてガザ地区での不安定な停戦の維持のために、トルコはあらゆる役割を果たす用意があるとも語ったという。

 

ガザ地区での復興状況は二分

 

国連人道問題調整事務所(OCAC)の調査によれば、ガザ地区での復興の状況は二分されていることが明らかになったという。

 

ガザ地区の各世帯の50%は生活状況の改善が見られる一方、残りの世帯は停滞あるいは悪化する食料不足に苦しんでいるそうだ。

 

特に9月12日以降、ガザ地区の北部では支援物資を積んだトラックの輸送が遮断されており、住民の食料へのアクセスに変化がないか、悪化していると報告されている。

 

その一方、復興に向けた取り組みも進められており、ガザ市では2つの野戦病院が開設され、また2200人の生徒のために5つの学習スペースが再開されたという。

 

刑務所でのレイプ動画が流出

 

イスラエル国内では、軍の検察官が、刑務所にいるパレスチナ人を虐待する動画を流出させたとして、逮捕された。

 

その動画は以前、Sde Teiman軍刑務所で撮影されたもので、そこにはイスラエル兵がパレスチナ人の男性を集団でレイプする様子が映っていた。(閲覧にはご注意いただきたい)

 

 

この動画を流出させたのは軍の女性検察官であるYifat Tomer-Yerushalm氏とされ、彼女はその後、辞任に追い込まれたという。

 

イスラエル政府は、軍を誹謗中傷し、イスラエル兵の名誉を傷つけたとしてYerushalm氏を告発。またネタニヤフ首相も、この映像のリークは建国以来、イスラエルのイメージに対する最も危険な攻撃だと非難した。

 

ただし国連などは、パレスチナ人に対するこの種の犯罪が、これまでも組織的に行われてきたと指摘している。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills 3 in Gaza, Palestinians say food scarce amid ceasefire(11/3)

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