イランで大規模な抗議デモが継続、政府側は厳しい弾圧

イランでは現在、各地で大規模な反政府デモが起きており、人々が街頭に繰り出し続けている。
ネットが遮断されるも抗議デモが継続
昨年末、人々は経済悪化やインフレなどに対し抗議デモを行ったが、その後反政府的な様相を帯び、人々が政治改革を要求し始めたという。
1月8日には政府側によりインターネットが遮断されたが、10日朝にかけて、数千人が首都テヘランで夜通し、抗議デモに参加したそうだ。
デモの参加者は、最高指導者のハメネイ師を指して「ハメネイに死を」や「シャー万歳」と叫び、1920年代にパフラヴィー朝(パーレビ朝)の皇帝となった「レザー・シャー」を称えたという。
BREAKING: Iranian protesters set fire to the Al-Rasool Mosque in Tehran.
Iranians are completely done with the Islamic regime.
— Dr. Maalouf (@realMaalouf) January 9, 2026
前国王の息子も都市の掌握を呼び掛ける
イラン政府は、10日のデモに参加しないよう人々に警告。イランのアザド検事総長は、過激な抗議デモが「神の敵」とみなされ、死刑に処される可能性があると述べたという。
また国営テレビもその後、抗議活動を支援すれば、誰でもこの罪に問われる可能性があると明言した。
にもかかわらず、10日の夜遅くには新たな抗議活動が発生。テヘラン北部の地区で人々が集結し、さらに11日にも抗議活動が計画されている。
イラン前国王の息子で亡命中のレザー・パフラヴィー氏は、抗議デモの参加者に対し、10日と11日に街頭へ出て、それぞれの町を掌握するよう呼びかけた。
パフラヴィー氏は人々に対し、父(パーレビ国王)の統治時代に使われていた1979年以前の「獅子と太陽」の旗を掲げるよう求め、次のように訴えた。
「我々の目標は、もはや単に街頭に出ることではありません。目標は都市中心部を掌握し、維持する準備をすることです」
「数百人の遺体を見た」
現在、イランではインターネットが遮断されているが、スターリンク衛星システムを介して通信遮断を逃れた活動家たちは、メディアにも警察の強硬な対応を語っている。
ある活動家は、次のようなテキストメッセージを寄せたという。
「私たちは革命のために立ち上がっていますが、助けが必要です。タジリシュ・アルグ地区(テヘランの裕福な地区)の背後に狙撃兵が配置されています。市内各地で多くの人が銃撃されました、数百人の遺体を見ました」
別の活動家も「ガーディアン」紙に対し、治安部隊がデモ参加者に実弾を発射し、「非常に多くの死者を目撃した」と語ったそうだ。
しかし現時点で、どのくらいの数の人々が殺されたのか、正確には把握できていない。
トランプ大統領「支援する用意がある」
イランのハメネイ師は、デモ参加者を「破壊者」と非難し、反政府運動の火に油を注いだのはアメリカだと非難している。
一方、アメリカのトランプ大統領は、イラン当局がデモ参加者を殺害した場合、介入すると繰り返し警告。10日の夜にもSNSに「イランは、恐らくかつてないほど自由を求めている。アメリカは支援する用意がある!!!」と投稿したという。
アメリカに拠点を置く人権NGOは、抗議活動に伴う暴力行為で、少なくとも72人が死亡し、2300人以上が拘束されたと報じている。(了)
出典元:The Guardian:Iran protesters tell of brutal police response as regime lashes out(1/10)


























