ミス・イタリアコンテストで義足の女性が決勝進出、激しい中傷に
今年度のミス・イタリアコンテストの決勝大会に、義足の女性が進出し注目を集めている。
ミス・イタリアコンテスト初の障がい者
義足という障がいを抱えながらも、今年度のミス・イタリアコンテストに進出したのはキアラ・ボルディさん(Chiara Bordi、18)。
キアラさんは、わずか13歳にして自動車事故によって片足を失ってしまったという。
ところが彼女はコンテストにおいて、ファイナリストの3人の中の1人に選出。
ミス・イタリアコンテストにおいて、障がいを持つ人が参加するのは今回が初めてのことだという。
心無い中傷を浴びせられる
一方、ミス・イタリアコンテストの決勝大会開催を控え、キアラさんは心無い中傷に晒されてきた。
キアラさんのFacebook上には、彼女が“障がい者だからという理由だけ”で決勝大会に進出することができる、とするコメントも。
これに対しキアラさんは、“私には足がないかもしれないが、あなたには心がない”と返信。
さらに“この不快なコメントの背後には、あらゆる種の欲求不満と不平が渦巻いている”と綴っていた。
しかしこのようなキアラさんを中傷するコメントに対しては、パラリンピック選手や著名人らが応戦。
そんな中の一人、パラリンピック選手のGiusy Versaceさんは、“頑張れキアラ!全て(のコメント)を比較したら、中傷よりも称賛の方が上回るよ”としている。
またコメディアンのFiorelloさんも、“キアラ、君は美しい。君の道を歩み続けてくれ”とのコメントを残している。
中傷を受けながらも出場した理由
しかしこのような激しい中傷に晒されながらも、キアラさんはなぜコンテストへの出場を決意したのだろうか。
これについて彼女はこう語る。
「私はコンテストで勝利することには興味がありません。しかし私が関心を抱くのは、劇的な変化の後ですら、人生はまだ美しいものであるということを世界に示すためです」
「それは全て、あなたがどのように反応するかということにかかっているんです」
他の出場者とは?
ちなみに今回のコンテストで優勝を果たしたのは、カルロッタ・マッジョラーナさん(Carlotta Maggiorana、26)。
またマイノリティーからの参加者としては、キアラさん以外にもニコール・ニーチェさん(Nicole Nietzsch)も注目を集めた。
キューバ人の母親を持つニコールさんは、人種差別や偏見と闘いたいとしている。
障がいを持ちながらミスイタリアコンテストでファイナリストまで進出したキアラさん。彼女のこれからの活躍が楽しみだ。(了)
出典:Il Globo:Carlotta Maggiorana crowned Miss Italy 2018 in most diverse edition yet(9/18)
出典:The Local Italy:Teenager with prosthetic leg makes Miss Italy finals(9/18)
出典:ANSA:First disabled Miss Italy contestant row(9/17)