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チェルノブイリ原発から撤退したロシア兵が病院へ、被曝して急性放射線障害か?

チェルノブイリ原発から撤退したロシア兵が病院へ、被曝して急性放射線障害か?
Twitter/Ukraine Updates

アメリカ政府は3月30日、ロシア軍がウクライナ北部にあるチェルノブイリ原発からの退去を開始したと明らかにした。

 

しかしその後、ロシア軍の兵士の中には被曝し、急性放射線障害でベラルーシの特別医療施設に運ばれた者もいたとの情報が伝えられた。

 

「赤い森」で装甲車を走らせる

 

実は、チェルノブイリ原発の職員は以前、ロシア軍が「赤い森」と呼ばれる危険地帯において、放射線防護をせずに装甲車を走らせ、放射性物質の埃を舞い上げていたと証言していた。

 

この「赤い森」とは、原発周辺の松の木が放射線を吸収して赤く光っていることから名づけられたという。

 

そして30日には、アメリカの当局者がロシア兵の一部がチェルノブイリ原発の敷地から、退却し始め、歩いてベラルーシ側へ向かっていると述べた。

 

ベラルーシの医療センターへ運ばれる

 

しかし立ち入り禁止区域を監督するウクライナの職員、ヤロスラフ・イェメリアネンコ氏は、フェイスブックにおいて、次のように投稿した。

 

「チェルノブイリで被曝したテロリスト(ロシア兵)たちが、今日、治療のためにゴーメルにあるベラルーシ放射線医療センターにバスで運ばれている」

 

また同氏は「ロシア軍の指揮官や兵士に最低限の知性があれば、このような結果は避けられたはずだ」とコメントしている。

 

しかしまだこの情報については、正式には確認されていない。

 

ロシア軍は危険性を認識していなかった?

 

ただイェメリアネンコ氏の指摘のように、ロシア軍はチェルノブイリ原発の危険性を認識していなかった可能性が指摘されている。

 

実際に、1986年4月26日、チェルノブイリ原発の4号炉が爆発した翌日、当時ソ連ではこのニュースが6番目に取り上げられ、放射線が降り注いだソ連領内の地元の人々には、何も知らされていなかったという。

 

その後、敷地内で汚染された木は掘り起こされ、埋められたが、放射線の影響を調べるため、その種子を採取し、育てられたそうだ。

 

しかしチェルノブイリ研究センターの苗木は、奇妙な変異をしたものが多く、中には針が逆向きに生えているものもあったという。

 

2019年に放送された「チェルノブイリ原発」の番組に対しても、プーチン大統領はアメリカの誤報だと主張。ロシアが独自の番組を作ると述べていたそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Bus convoy heads to Mariupol to evacuate civilians; Zelenskiy addresses Australian parliament – live(3/31)

出典元:METRO:Dozens of Russian troops ‘fall ill with radiation poisoning’ at Chernobyl(3/31)

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