中国の民間企業がロケットを打ち上げ、その様子が上空の衛星から撮影される
中国でロケットの打ち上げの瞬間を、上空の衛星からとらえた珍しい映像が公開され、注目されている。
上空535キロにいる衛星が撮影
その映像を撮影したのは衛星「吉林1号」とされ、Chang Guang Satelliteが開発し、現在上空535kmの軌道上を周り続けているという。
そして9月7日12時10分(現地時間)、ゴビ砂漠にある酒泉衛星発射センターから「OS-X1」という準軌道ロケットが打ち上げられ、その様子を上空からとらえた。
映像には固体燃料を噴射させた「OS-X1」が、35kmの上空まで一気に上昇していく姿が映っている。ただしこのロケットは地球を周回する軌道には乗らないとされている
Truly god view, Jilin-1 video satellite shot @OneSpace01 OS-X1 suborbital rocket's launch at JSLC this noon. pic.twitter.com/KposRHZc4D
— dafeng cao (@dafengcao) September 7, 2018
中国でも民間会社がロケット開発
この「OS-X1」は、「OneSpace」という民間企業が作ったものとされ、打ち上げは今回で2回目とされている。
「OneSpace」は商業用の宇宙航空ビジネスを展開するため、これまでも準軌道及び軌道に到達する固体燃料ロケットを開発してきたという。
またこの会社は地球観測衛星の集団を作り上げる目的で設立され、その衛星には環境や災害など地上の情報を収集するために、高解像度の画像や動画を撮影できるカメラや、センサーも取り付けられているとか。
このような企業は、2014年に中国政府が宇宙関連会社への民間投資を許可する決定を下してから、現れ始めたそうだ。
「OneSpace」では2018年の終わりまでに、軌道に達するロケット「OS-M」の打ち上げを目指しているという。(了)
出典元:GBTimes:Amazing footage of Chinese rocket launch captured by orbiting Chinese video satellite(9/7)
出典元:MailOnline:Amazing footage of a rocket launch in the Gobi Desert is captured by a satellite orbiting 332 miles above Earth(9/25)