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クロアチアの国境付近で難民と警察官が衝突、両者の緊張が高まっている

クロアチアの国境付近で難民と警察官が衝突、両者の緊張が高まっている
Twitter/Semsudin Abdic

東ヨーロッパにあるボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチアとの国境で、難民と警察との衝突が起き、緊張が高まっているとeuronewsなどが伝えている。

 

気温低下で難民が困難な状況に

 

その記事によれば先々週から、この国境では多くの難民がEUへの入国を要求し、クロアチアの警察と衝突する事態が起きたという。

 

ボスニアとクロアチアとの国境付近では、貧困や戦争から逃れてきたアフリカやアジア出身の難民らが数千人おり、EUへの入国を望みながらも、気温が低下する中で野宿をするなど、困難な状況で暮らしているそうだ。

 

クロアチア警察との衝突が起きたのは、先週の水曜日。難民らの証言によれば、警官らは彼らを殴りつけ、携帯電話を壊し、この結果数人がケガを負ったという。

 

また国境なき医師団は、気温が低下する中で難民の状況は厳しくなっており、警察官との緊張も高まっていると警告している。

 

 

ワシントンポストも10月23日に難民との衝突について伝えており、クロアチアの警察が難民の進行を止めたため、女性や子供を含む300人から400人の難民が国境近くでテントを張り、焚火で暖をとったと伝えている。

 

さらにその記事によれば、Velika Kladusaの町の近くの国境では難民らが道路をふさぎ、無理やり非常線を越えようとした時に、警官隊と小競り合いとなったという。

 

このためクロアチア警察は声明で、難民らにクロアチアとの国境が開かれるという誤ったうわさが広がっていると警告。違法に入国することは許されないと改めて発表したそうだ。

 

プラスチックのシートで雨を防ぐ

 

euronewsのHans von der Brelie記者は現地を取材しており、難民の状況を動画で伝え、国境警備兵がいない地雷エリア付近に難民が集まっている様子を伝えている。

 

 

難民のMatiolaさんとNazirさんは、ビザなしでEUへの入国を希望しているが、クロアチアとの国境は厳重に守られているため、越えることができないという。

 

彼らはボスニア・ヘルツェゴビナの北部にあるBihacという町で足止めされており、屋外で寝泊りし、プラスチックのシートを使って雨をしのいでいる。

 

またこの場所には数百に及ぶ難民たちのテントがあるが、彼らはもはやこの状況に耐えられず、キャンプ地も取り壊しているとか。

 

Matiolaさんらはイラク北部のクルド自治区から逃れ、困難な旅を友人と共にし、この場所にとどまっているが、自分の未来のためにフランスかドイツへ行くことを希望しているそうだ。

 

元寄宿舎には数千人の難民が暮らす

 

一方、AgeedさんやMuhemedさん、Jalalさん、Karwanさんもやはりイラクの出身で、クルド語を話しており、すでに数週間もBihacの町にある公園で過ごしてきたという。

 

彼らは何度も国境を越えようと試みてきたが、常にクロアチアの国境警備隊に捕まり、Muhamedさんなどは7人の警察官に取り囲まれ、殴られたそうだ。

 

またBihacの町にある公園には以前、学生の寄宿舎として使われていた建物があり、そこには数千人の移民や難民がおり、床などで寝ているとされている。

 

そこに住む人々は主にアフガニスタンやパキスタン、アフリカ北部、バングラデッシュ、イラク、イランから逃れてきており、建物の前で焚き火をしながら調理を行っているという。

 

記事ではクロアチアの警備担当者の取材の様子も紹介しているが、毎日違法に国境を超える難民がおり、現在非常に複雑な状況に陥っていると伝えている。(了)

 

出典元:euronews:On the ground at the Bosnian-Croatian border where migrant tensions are rising(11/2)

出典元:The Washington Post:Migrants aiming for Croatia blocked from border in Bosnia(10/23)

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