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ツイッター社のCEOがミャンマーへの旅をおすすめし、ツイートに非難が殺到

ツイッター社のCEOがミャンマーへの旅をおすすめし、ツイートに非難が殺到
Facebook/Jack Dorsey

ツイッター社のCEOが先日、ミャンマーへの旅をおすすめするツイートを行い、非難を浴びている。

 

フォロワーにミャンマーを推薦

 

ツイッター社の創業者兼CEOでもあるJack Dorsey氏は先月、瞑想にふけるためにミャンマー北部を旅したという。

 

そして自らのアカウントに次のように投稿し、400万人以上のフォロワーにミャンマーへの旅を推薦した。

 

「ミャンマーは間違いなく美しい国だ。人々は喜びに満ち、食べ物も驚くほど素晴らしい。私はヤンゴンやマンダレー、Baganの町を訪れた。私たちは国中にある多くの僧院を訪れ、瞑想した」

 

 

しかしこれに対し、あるユーザーらは、ロヒンギャの人々の苦境を無視しているとして、Dorsey氏を非難したそうだ。

 

苦境に立つロヒンギャの人々

 

昨年、ロヒンギャの武装勢力が複数の警察署を襲い、その後ミャンマー軍は暴力的な取り締まりを実施した。

 

これにより数千人のロヒンギャの人々が殺害されたとみられ、人権団体もミャンマー軍が家や土地に火を放ち、兵士らが住民の殺害やレイプを行ったとみている。

 

その後、ミャンマー南部に住んでいた70万人に及ぶロヒンギャの人々が、ミャンマー軍による迫害から逃れるため隣国のパキスタンへ逃亡。現在も家に帰れず、難民キャンプで苦境に立たされている。

 

非常に無責任なツイート

 

Dorsey氏のツイートに対し、あるツイッターユーザーは「現時点でミャンマーの人たちのために、効果的で自由な観光広告を書くことは非難されるべきだ」とコメント。

 

また「ここに音痴がいる…wow」や「これは非常に無責任な推薦だ」「彼は自身のプラットフォームでのニュースや抗議に注意を払っているのか?」といった意見も寄せられた。

 

さらにロヒンギャの人々を取材したアルジャジーラの記者、Mohammed Jamjoom氏もDorsey氏のツイートに対し「もはや完全に言葉を失っている」と非難している。

 

 

一方、非難のコメントの中には別の視点を指摘するものもある。それはこのような事件でのSNSの役割について。

 

先月、フェイスブックは自身のプラットフォームが、ミャンマーにおけるオフラインの暴力を扇動するのに使われることを防げなかったとする報告に同意したという。

 

このためあるユーザーは「ソーシャルメディアは大量虐殺を増幅させている。一方、Dorsey氏は彼の驚くべき静かな瞑想について自慢げにツイートしている」と指摘している。(了)

 

 

 

出典元:The Guardian:Twitter CEO accused of ignoring plight of Rohingya in tweets promoting Myanmar(12/9)

出典元:BBC:Twitter CEO Jack Dorsey criticised for ‘tone deaf’ Myanmar tweets(12/9)

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